宮澤喜一の発言 (予算委員会)

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○宮澤内閣総理大臣 堀委員におかれましては、大変長い政治の御経歴の中から、今日第三十六年目の一日をお踏み出されになられたことをただいま伺いました。ますます御健闘をお祈り申し上げたいと思います。
 長年堀委員も御関係になられました政治改革の問題でございますが、このたび、国会に各党から政治改革、選挙制度についての御提案がございます。確かに、ほぼ共通の考え方として、政党本位の選挙をすべきであるという共通点がございまして、そういう意味では、今の中選挙区というものは必ずしもその趣旨に沿ったものでないというお考えは、ほぼ共通して各党がお持ちのように思います。
 確かに、先ほど陸上競技の例をお出しになられましたが、大政党におきましては、中選挙区でございますと、複数の候補者を立てる、あるいは複数の当選者が出るということはしばしばございます。そういたしますと、政策をもって政党が争うという面よりは、同じ政党に属する複数の人が相争うということに非常になりやすくなりまして、そこのところから、必ずしも政策による選挙という結果が有権者にとってははっきりいたさないということになる嫌いがございます。私どもの党におきましては、それに加えまして、そこからきますいろいろ党内の問題という弊害もございまして、そういうこともございまして、私どもの党も、やはり中選挙区には問題があるということで、改革案を国会に提出をいたしたわけでございます。
 したがって、そのことにつきましての御主張は、私はそのとおりであると思いますし、また、そうなりましたならば、選挙が政党本位に争われます結果として、この選挙に公費で補助をしても、十分にそれだけの理由があるのではないかというふうに私どもの党も考えておりますし、またそうお考えの党が多い。
 このことは、たまたまと申しますか、今日極めて深刻になりました国民の政治に対する不信が金の問題に絡んでいて、そのことは選挙に金が要る、政治に金が要るということ、そこからくるということから、その弊害をどのようにして除去するかという問題がございまして、やはりそれは金の問題をきちんと厳しくいたすとともに、同時に、やはり国が公費で助成をするならばそういう金についての過ちというものも少なくなるであろう、こういう考え方に立っておるという点もほぼ各党共通の考えと思います。
 そこで、今仰せられましたことは大変意味があると思いますのは、小選挙区に仮になりますと、おのずから選挙区は今よりは小さくなると考えなければなりません。小さくなりました選挙区においては、よほど考えませんと、選挙の方法、今金のことをおっしゃいましたからもっと端的に申し上げますならば、小さな選挙区の方が金が使いやすいということは明らかでございます。そういう意味で、小さな選挙区になった結果がえって金が物を言うことになりはしないかという御懸念は、
私はまことにごもっともだと思います。
 そういう意味で、法定選挙費用の問題はもちろんでございますけれども、小さな選挙区になればなるほど金が結果を支配することになりやすい弊害をどのようにして除去するかということを厳しく考えなければならない、そういう御主張は私はまさにそのとおりと思いますし、どのような案が生まれるにいたしましても、その点は極めて厳しく律するような制度でなければいけないと考えております。

発言情報

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発言者: 宮澤喜一

speaker_id: 13804

日付: 1993-05-26

院: 衆議院

会議名: 予算委員会