宮澤喜一の発言 (予算委員会)

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○宮澤内閣総理大臣 後ほど大蔵大臣からまたお話をお願いしたいと思いますけれども、私どもがいわゆる新しい国づくりというものを考えましたときに、まあよく世の中で、これはもう堀委員もよくお聞きのとおり、よその人から、日本は随分品物を売ってきて我々をある意味で困らせるけれども、その日本へ行ってみると、都会の人はウサギ小屋に住んでいるじゃないかと言われていることは、私は残念ながら本当であると考えざるを得ません。まあ長いこと、明治以来でございましょう、富国強兵であるとか、欲しがりません勝つまではであるとか、戦後はもうドルは血の一滴というようなことをずっとやってまいったものですから、ついついそういう体質になってしまって、これは国民にもそういう呼びかけを長いことしてきたものですから、国民もそう考えるし、行政もそういうふうにできておって、ここへ来て、ウサギ小屋に住んでいると言われたときに、やはりいろいろ考え直さなきゃならないということから、生活大国というようなことを申し始めたわけでございます。
 現実に、我々の生活関連のインフラストラクチャーにいたしましても、下水道一つとりましてもこういう状況でございます。家の面積をとりましても、公園をとりましてもそうでございます。それは事実でございますから、これだけの輸出力がある、経済のポテンシャルのある、そのポテンシャルをどうしてもっと自分たちの身の回りへ振り向けられないのかということは、意識革命を必要としますけれども、やはり私はそれが今御提起になりました問題に対する一番正しい答えであろうというふうに考えてまいりました。
 それで、殊に対米関係では、御承知のようにSIIといいますような、その国なり社会のあり方の問題にまで実は立ち入って、まじめに議論をし、まじめにやってまいりました。ただ、これは構造改革でございますから、そんなに早い時間の間に効果があらわれるというわけにはまいらない。やはり基本は、そういう生活大国のような物の考え方に合わせましてそういうことをしていくということではないかと考えておりまして、これも時間のかかることでございますけれども、やはり基本的な考え方はそういうところでなければならないだろう。
 貯蓄超過であるということは、貯蓄をすることがいけないということではない。私は、貯蓄をすることがいけないなんという世界はあり得ないと思いますし、怠けていいという世界もあり得ないと思いますので、そういうエネルギーの向け方と申しますか方向と申しますか、そういう政治の目標がやはり設定されるということが基本ではないかというふうに考えております。

発言情報

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発言者: 宮澤喜一

speaker_id: 13804

日付: 1993-05-26

院: 衆議院

会議名: 予算委員会