石井一の発言 (公職選挙法の一部を改正する法律案外三件両院協議会)
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○石井一君 新生党・改革連合を代表いたしまして、意見を申し述べさせていただきたいと存じます。
衆議院での可決、そして参議院の委員会での可決、しかし、最後の参議院の本会議における否決によりまして、また当協議会の議論が相調わず、我が国の議会制民主主義は最大の危機に立っておった。そして、この問題は過去五年間にわたる議論、そしてその間、自民党内閣が二つ、このことについて窮地に陥った。二度あることは三度ある、あるいは三度目の正直という言葉も、両方ございますけれども、私はまさに最大のピンチに直面しておったという認識をいたしておりましたが、昨日夜半から今日に至る経過の中に、いろいろ言い分もございましたでしょうけれども、私は、お互い互譲の精神の中から国会の良識を示したと思っております。その背景には国民の健全な、この問題を処理してもらいたいという世論の背景があったというふうに認識いたしておるわけでございまして、この協議案に全面的に賛成の意を表するものでございます。
なお、議論を尽くしてまいりましたので、中身について多くを申し上げませんが、自民党案に対しましてもいろいろと検討をいたしまして、協議案の二、企業・団体の献金問題につきましては五年で打ちどめをするということはございますけれども、社会党の苦悩をも連立の中で顧みず、思い切って経過措置を入れたということを御理解いただきたいと思います。
また、三の戸別訪問に関しましてもいろいろ議論がございました。しかし、現行どおり禁止する。この問題についてもそれを受け入れた。
また、小選挙区選出議員の数の割り当てでございますが、自民党サイドは二百八十名以上という御要望でございました。当時の運動方針にも明記されておりますが、それを思い切って当初要求されております三百名というところにいたしております。
さらに、六番目の政党助成に関する問題も、上限枠によってシーリングをつくれ、前年度の収支実績を見よという新たな参議院の御提案に対しましても、これを取り入れるというふうな中から、あらゆる努力をいたしまして、この協議案ができ上がっておるということを御理解いただきたいと思うのであります。
また、この全体の流れを見ておりますと、第八次選挙制度審議会が二年間にわたり、日本の英知を集めた審議委員二十七名によって検討をされました案と非常に酷似いたしております。五年間の議論を経て、その当初にもう一度戻ったという感じがいたすわけでございますが、そこには哲学があり理念があり、一つの論拠がすべてにおいてあるということを私は確信をいたしております。
最後に、一部に、参議院で否決されたこの法案が、一部修正されたとはいえ、もう一度このような形で審議され成案になるということに対する御疑問があるようでございますが、各議院での当初の議決と両院協議会の成案の議決では両院の重みが加わっておるのでありますからステージが全く違い、そういう意味では何ら問題はないというふうに考えております。
今回のような協議案を成案とした先例も幾つもございます。私の国会生活二十数年を顧みまして、これは一般の法案でございますが、衆議院で議決をいたします、参議院へ送付をいたします、参議院で修正を加えられます、そしてまた衆議院へ回付されてまいります、その場合に、我々はそれを参議院の議決どおり可決するということで、変えられましたものをまたお受けしてこれを決定するというふうなことはやっておるわけでございまして、これは当然我が国の先例その他からも説得力のある理論であるというふうに信じております。
何よりも、政治情勢が急激に変わり、事情の変更が起こったわけでございますから、法律的にも政治的にも手続に問題はない、瑕疵はないということを確信いたしております。
以上でございます。