桜井新の発言 (予算委員会)
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○桜井委員 それでは、私から質問をさせていただきます。
最初に、去る一月十七日の予期もせぬ神戸の大震災によってお亡くなりになられた方々に、心から御冥福をお祈り申し上げます。また、大変な被災をされた方々にも心からお見舞いを申し上げ、一日も早い生活の回復を心からお祈りをしたいと思うわけであります。
さて、私、与党自由民主党の代表として質問をさせていただくわけでありますが、一部マスコミには、まさに異例のことだという報道もあるようでありますが、野党の理事の皆さんのお取り持ちでこういう機会を得て、大変ありがとうございます。しかし、私、通告をいたしました質問の中身は、ほとんどが二番せんじ、三番せんじになりまして、大体もう中には聞かなくても済むような話もあります。したがって、ちょっと角度を変えてお聞きをしたいと思っています。
総理、大変申しわけないのですが、武村大蔵大臣と、それから日銀の総裁をお呼びしておりますが、お二人とも金融サミットで五時半にはここを出なければならぬ、こういうことだそうですので、先にお二人のことを聞かせていただきます。
今ほど海江田さんの方からいろいろ追及があったわけでありますが、私も、今最後に聞かれておりました東京共同銀行、このことについて、ちょっと大蔵大臣にお伺いをしたいと思うわけであります。
大蔵大臣、二つの信用組合が、大変な不正融資をやったりいいかげんな経営をやったために事実上倒産状態になった、これを救うために東京共同銀行というのをつくることになったわけでありますが、あなたのきのう、きょうの説明を聞いておりますと、預金者の信用や金融秩序を守るためだ、こういうお話でございました。そういう視点から、果たしてこれで解決できるんだろうかということを私も実は感じておるんですよ。
ようやく景気にも明るい光が見え始めた、こう言っておりますし、この三党連立の村山内閣も、景気回復元年としよう、そんな思いで今度の予算も組んだと思います。たまたまここにこんな大震災が起きたので、このことがある意味で多少の足を引っ張るようになったことは今経企庁長官からお話もあったところでありますが、しかし私たちは、これを進めていくことによって、そうなると思っております。
その中で、景気の回復の中で一番大きな重荷になっておるのは、あのバブル経済がはじけた当時からの不良債権をどうするかということが経済界では一番大きな重荷になっておる、こういうことでございます。
私、実はなぜあんなことが起きたのかということを思ったときに、通称ノンバンクなんかと言われているようなところに一流の銀行が支援をしながら、本来、銀行法でやっちゃいかぬことをどんどんやった。そのことが土地の高騰も兜町市場の混乱も招いて、とうとう、一時はバブル経済ということで浮かれたようになったけれども、結果としては、はじけてしまってこんなことになってしまったわけであります。
それから、一番私が今、私も多少の経済界の経験もございますから、そのことから考えて心配をしておるのは、銀行行為でも証券行為でも、兜町でもそうでありますが、企業診断能力、プロジェクトの診断能力というのはほとんどなくなってしまった。要するに、不動産担保さえあればどんどん金を貸す、仕手相場さえわかればどんどん投資をするというようなことが相当の期間続いてしまった。そのために、本来の金融行為をやるべきプロの皆さんでさえ読めなくなってしまった。こういうことがあって、今も続いているのですよ、そういう状況が。
そのことが、逆にある程度不景気になって、需要回復が大変だ、エンドユーザーがなかなか財布のひもを緩めない、こういうことであったのですが、ようやく緩め出して少しは購買が始まった。スーパーでもデパートでも少しずつは、というのにもかかわらず、はっきりした景気回復ができないのは、金融に対するそういう面からの不信感が、預金をする方の、あるいは投資をする方の側でも貸し付けをする側でも、このことが依然として残っておる。こういうことでありますから、私は何としてもそこのところを大蔵省は解明をしていただくことが、金融行政もそれから景気対策にもしっかりとした足取りを回復することができるんじゃないか、こう思っております。
そういう中で、今のこの二つの銀行の不良債権をこういう形で救うことが、今ほど海江田さんが説明しましたが、預金者の立場に立てば、私は海江田さんの理屈は通ると思いますよ。そうすると、果たしてこういう形で救うことが本当に間違いのないことなんだろうかどうか。今自治大臣からもいろいろな関連のことを、二つの信用組合の中身について説明いただきましたが、私はやはりそのことが本当なのかな、こうも思ってみたくなるわけでありますが、きょうはあなたはこれから直ちに飛行場に向かわなければならぬそうですから、ここで突っ込んだ話をやってもそう簡単に決断できる中身のことじゃない。私も正直言ってまだ資料要求もしなければならぬこともあります。
そういうことでありますので、何人かの方からこのことについて突っ込んだ質問がありましたが、それが決め手にはなりませんね。決め手にはなりません。そして、極めてこれは深刻で大きな問題です。日本の金融機関が、盛んに今産業の空洞化が言われている中で、金融機関も空洞化が進んでいる、こういう話もされておりますが、大きな原点はそこのところだと思うのです。金融政策の中で、通貨政策の中でまやかしがある、この疑問が残っておる限りは本当の経済回復にはならぬ、私はそう思っておるので、このことをそういう視点から大蔵大臣の御意見を承りたい、こう思っております。