近藤鉄雄の発言 (予算委員会)

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○近藤(鉄)委員 私ども毎日テレビで、依然として瓦れきの中で皆さんが苦労して生活をしていらっしゃる、そのさまを見ると、早く瓦れきを処理して、そしてまだまだ住宅が足りない、ですから早く仮設住宅を建てるとか、そういうことで、当面民生の安定にぜひひとつこれまで以上に取り組んでいただきたいと思うわけでございます。
 同時に私は、あえてこの大災害を奇貨として、これから新しい都市とはどうあるべきかということについてこの際真剣に考えていただく必要があるのではないか。復興という名前でありますけれども、単に原状復帰ではなしに、まさに神戸は国際的に知られた大都市でございますし、それがどのような再生を遂げるかということは、国民だけではなしに世界じゅうが注目をしておると言って決して言い過ぎではない。ですから、今も瓦れきの中で本当に苦労している皆さんの前で長期的な壮大なビジョンを掲げるということは、いかにも何を言っているんだということかもしれませんが、私は、やはりこの点はしっかり考えていただきたいということを思います。
 私は、かねてから都市というものについて関心を持っておりまして、あちこち日本国を歩いてみて思うのだけれども、今日本の都市で、これは二十一世紀の後半に、私どもがつくった都市で、将来に向かって残しておきたいという都市が一体幾つあるかな、こう考えますと、これは残しておきたいなと思う都市は、大体戦前、場合によっては江戸時代にできたような町は、これは日本の文化的資産だから後世に残したいと思うのだけれども、戦後の町というのは、もう急に宅地造成してバラックをつくって、バラックが、毛の生えたようなものからだんだんよくなってきた。私は、最近の個々の住宅は相当なレベルに行っていると思うのですね、建設大臣いらっしゃいますけれども。だけれども、町全体が依然として何かいつ取り壊しても構わないような町。
 ですから、神戸というのは歴史のある町でありますし、これもまた決して、総理や官房長官やまた偉い人が上からこうだということではなしに、住民の発意も大事ですよね。そして住民の発意というか親しみ、なじみがない町というのは、機械的につくったって住みつかないのですよ。それから、いろいろな町を歩いてみていますけれども、無理して国や自治体がいろいろ人工的につくった町というのは結局なじみがなくて人が集まらなくなる。しかし、そんなことを言うときじゃないよというお気持ちだと思います、現在は。
 だけれども、それはそれとして、せっかくのことでありますので、ぜひそういう質問を、二十一世紀に残るような堂々たるまさに町づくりを、震災があったけれども、震災の悲しみを乗り越えてつくるんだ、ぜひひとつ内閣挙げて取り組んでいただきたいと思うわけであります。
 そこで、他の問題は経費の問題でございますが、大変な災害である。天文学的というお話もあるけれども、一体どれくらいの被害額であったものか。なかなか難しいかもしれませんが、小里大臣、どうですか、どれくらいの被害額というふうに今政府は考えていらっしゃるのか、承りたいと思います。

発言情報

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発言者: 近藤鉄雄

speaker_id: 28600

日付: 1995-02-14

院: 衆議院

会議名: 予算委員会