古堅実吉の発言 (本会議)
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○古堅実吉君 日本共産党を代表して、日米地位協定第二十四条についての新たな特別の措置に関する協定について、総理に質問いたします。
今、沖縄県民と日本国民が強く要求しているのは、日米地位協定の抜本見直しと、諸悪の根源、米軍基地をなぐせということであります。戦後五十年もの間、米軍基地あるがゆえのあらゆる屈辱的犠牲を強いられてきた沖縄県民の積もり積もった憤りと怒りの爆発が、十月二十一日の県民総決起大会だったのであります。
しかるに、昨日のペリー米国防長官と河野外相、衛藤防衛庁長官との日米会談では、アメリカの言いなりに、日米地位協定の改定は行わないということを確認し、米軍のアジア・太平洋地域に十万人の前方展開戦力と、日本に四万七千人を駐留する戦力維持を確認し合ったのであります。
これは、沖縄県民と国民の強い要求を真っ向からじゅうりんするものであり、国民の声に対する挑戦ではありませんか。また、米軍専用基地を七五%から七三%程度へのわずかの整理統合にとどめ、沖縄県民には引き続き重荷と犠牲を背負ってもらうということではありませんか。それで沖縄県民への顔向けができるとでも考えておられるのかどうか、総理の答弁を求めます。
今回の日米特別協定はアメリカの要求に全面的に従ったものであります。日本国に負担をかけないという地位協定二十四条の規定にさえ反して、米軍が負担すべき巨額の費用を日本が負担する、これが特別協定の内容であります。
地位協定にも違反するアメリカのごり押しを受け入れ、国民の要求する日米地位協定の抜本的見直しをするところか、好意的配慮などというアメリカ側の恩着せがましい運用改善を評価している政府の態度は、全く屈辱的、言語道断としか言いようがないではありませんか。(拍手)総理、こういう批判にあなたはどう答えられるのですか。
アメリカは、在日米軍の費用の約七〇%を日本が負担しているのだから、軍隊を日本に配備する方が本国で維持するよりも安上がりなのだといって、それを日本に米軍を置く最大の理由にしてい
ます。まさに、日本政府が負担する巨額の思いやり予算が米軍基地の存在を永久化する何よりの口実となっているのであります。
沖縄に関していえば、政府は、沖縄復帰の際の基地縮小の約束を棚上げにしてきたばかりか、最近の三事案のうち、那覇軍港の返還といっても、隣の浦添市に兵たん基地と直結した新軍港をつくるという横暴な基地増強計画を進めているものでしかありません。総理は、日米特別協定を含めた日本の思いやり予算が沖縄を含めて米軍基地の恒久化につながっている現実をどう考えますか。
この特別協定は、米軍の訓練経費まで負担しようとしています。耐えがたい騒音をもたらし、命と安全を脅かすNLPや沖縄米軍の実弾射撃演習を中止せよ、これが沖縄県民や国民の要求であります。事もあろうに、政府は国民の血税まで出してその演習を維持継続させようとしているのであります。総理、国民の願いにこたえて、こうした演習を中止させることこそ政府のとるべき道ではありませんか。明確な答弁を求めます。
十一月二十日の日米首脳会談で、政府は日米軍事同盟をアジア・太平洋の規模さらには地球的規模にまで拡大しようとしており、この日米特別協定は、日本の安全などとは無関係に、こういう軍事同盟の危険な拡大を支えるものであります。日本共産党は、これに断固として反対することを表明して、質問を終わります。(拍手)
〔内閣総理大臣村山富市君登壇〕