日野市朗の発言 (逓信委員会)

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○日野国務大臣 非常に大きな問題でございます。
 預金という言葉と貯金という言葉、二通り使い分けているわけでございますね。銀行なんかの場合は預金というふうに使いますし、郵便局は貯金、農協なんかも貯金。実際、では制度的に使い分けているとすれば、そういった金融資産の呼び名というような感じで使い分けているわけでございますが、そう大きな取り扱い上の違いというものはあるかということになると、私はこれはそう大きな取り扱い上の差はないと思うのでございます。
 しかし、私もこうやって考えてみまして、何で我々の先人たちは預金と貯金を使い分けたのかなというふうに思うのでございます。そうすると、やはりそこには、銀行等における預金というものが、間接金融でございますか、そこに集まっていって、そこからさらにいろいろなところに投資されていくという、非常に営利性が強いといいますか、そういうものと、それからつめに火をともすようにして蓄えるというような言葉なんかもありますし、日本人の場合、お金が、できるだけ働いて得た所得は自分たちで貯蓄をするという国民性があるわけでございまして、そういう二つを先人たちは意識されながらやはりこれらの制度をつくっていったのではないかというような感じがいたします。
 預金を英語訳で言いますと、デポジット、こう言うわけですね。それから、貯金の場合はセービングズと言っておりますが、デポジットの方は本当の預金でございますけれども、セービングと言う場合は節約とか倹約とか、こういう意味を中に持っておるわけでございまして、一般の庶民が、将来のために、老後のためにということで一生懸命、本当につめに火をともすようにして蓄えたもの、それを郵便局の方でお預かりをして、そしてこれを堅実な運用をしていくということではないのか。いわば庶民のたんすがわりとでもいいますか、そういうふうにして貯蓄をお手伝いをしているのだというふうに私は思います。
 でありますから、貯金をお預かりしている郵便局としては、これはあだやおろそかに扱えるものではございません。これは本当に、そういう庶民の方々の気持ちを大切にしながら、いろいろな、お預かりするについても、全国津々浦々の郵便局を通じて、貯蓄手段というものを全国に公平に提供をするということ、それからその資金についても財政投融資という形で社会資本の整備とか国民生活の向上とかに貢献するような使い方をしているということでございまして、投機性というものは非常に薄い、そしてまた、そのようにやっていいのだと私は考えているわけでございます。
 いずれにしても、そういった庶民の皆さんのお金をお預かりするという責任の重さを十分に受けとめながら、庶民感覚、これを忘れることなく今後の事業の運営に当たるべきもの、こう心得ております。

発言情報

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発言者: 日野市朗

speaker_id: 26962

日付: 1996-06-05

院: 衆議院

会議名: 逓信委員会