小島朋之の発言 (外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会)

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○参考人(小島朋之君) 日本の選択は限られているということでありますが、では一体全体日本は何ができるのか。もし台湾海峡である種の危機的な状況があらわれてきたとき、その危機を回避し、危機を防止し、そして危機が起こったときに、それに対処するにはどういったカードがあるのか。私は、さほど多くはないというふうに思っております。幾つかあるとすれば、そのカードというのがここに書きましたようなネガティブカードとポジティブカードということであろうと思っております。
 ネガティブカードというのは、一言で言えば懲らしめてやる、制裁をする、こういうことであります。昨年中国が核実験を行ったときに、五月に円借の一部削減、そして次には凍結と、こうやりました。ことし中国が核実験をやったらどうするんだろうと思いますが、それと同時に今度は台湾問題が出てまいりました。そこで今、円借の凍結、円借の削減、こういったことが言われておりますが、つまりこういった制裁、何々しない、何々に対して懲らしめてやるということは、状況が一段上がればまたこちらもそれに対応して、エスカレートしていかざるを得ないということであり、その意味で私は余りこれは生産的なものではないというふうに考えております。
 それよりもむしろ、ある意味ではもっと具体的でより効果的なのは、まさに次に書いたポジティブカード、つまり日米安保体制、その有効性をきちんと明示していくことだろうと思います。特に昨年の沖縄事件以降の中国の日米安保に対する評価は、ある意味で疑いというものをかなり持ち始めております。つまり、本当にこれが機能するのかどうか、もしかすると日本の国内状況を見ていくとそうでもなさそうだな、そういう疑念を持ってきているわけでありまして、まさにその疑念を晴らす、それ自体が非常に大きなカードになるというふうに思っております。

発言情報

speech_id: 113613974X00219960319_011

発言者: 小島朋之

speaker_id: 7668

日付: 1996-03-19

院: 参議院

会議名: 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会