立木洋の発言 (外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会)

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○立木洋君 時間がおありになるそうで、一問だけ小島参考人にお尋ねさせていただきたいと思います。
 台湾が中国の一部であり、中国の一つの省である、そういう意味においては国内問題だという点については、まさにそのとおりだし、国連の場においても基本的には解決されている問題だろうと思うんです。
 しかし、私が考えるのは、中国が対外的に行う外交政策、これは台湾に関してもそうなんですけれども、結局あのベトナム問題のときに、つまり中国とアメリカとの国交が回復された後でベトナムに対して、我々は制裁を加えてやる、カンボジアに対するああいう態度はけしからぬと制裁を加えてやるという立場に立ったんです。覇権的な立場ですね。それから国内においては、あの文化大革命で大変な内乱まで起こるような状況や、天安門事件で戦車や銃まで持ち出していって学生の要求を武力で押さえつけるというふうなやり方、人権問題でいうならば国際的にも厳しく批判されている問題点が中国では非常におくれた問題としてあるのではないか。これは先ほど参考人の方も御指摘になったとおりだと私は思うんです。そういうあらわれが今度の台湾の問題でも関連して出てきているんではないかという点についてどういうふうなお考えがあるのかということ。
 それから、中国の場合には、特に生産力の発展にとってそのことが有利であるか有利でないかが我々のすべての問題を考慮する出発点だというのが中国の党大会で決定されているんですね。だから、結局この見地からいきますと、台湾はかつての時代と違って一千億ドル近くの外貨準備ができるような状況になってきていますし、それから中国との貿易その他経済交流という中で中国に与える経済的な影響も少なからず存在していると。やっぱりそういう中国側の経済的な利益という問題があって、若干台湾に対する揺れがあらわれてくるという問題もあるんではないか。
 これが参考人のおっしゃった江沢民体制の過渡期的な問題ということと絡み合って中国の置かれている経済、もう外国から食糧も輸入しなければならないような輸入国になった。エネルギーも九三年には一千万トン輸入するというふうな状況にまでなっていって、大変な汚職や腐敗まで生まれてきているというふうなことがあるものですから、一方では引き締めをやらなければならないけれども、やっぱり近辺での経済関係というのは何とか改善したい、そういう要素もあるんではないかというふうに考えているんですけれども、参考人の御意見をお聞かせいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 立木洋

speaker_id: 28264

日付: 1996-03-19

院: 参議院

会議名: 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会