加藤良三の発言 (外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会)

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○政府委員(加藤良三君) 二十年先、三十年先ということを読み、あるいはそれを現実に考慮に入れた政策、国策を立案していくということは非常に難しいことであるだろうと思います。
 私は、台湾の中でそういうような政策形成というのは進んでいるのかどうか、実はこれはつまびらかにいたしませんし、それから若いエリート層と言われる人たちの方向感覚がどういうことであるのか、これもいろいろコミュニケーションの手段ということが限られていることもございまして、十分に把握しているとは申し上げられないと思います。
 ただ、一面におきまして、台湾がここまでの経済的な成長とか民主化の推進というものをなし遂げてきたところから見て、今現在の国民平均所得が二万一千ドルを超えるというような状況で、いいところまで来ている、今現実に手にしているところのものがかなりいいものであるという実感はあっても不思議はないだろうと思います。したがいまして、そういう意味での現状を維持し、これを漸進的にさらにもっとよくしていくというような志向が強いというところまでは言えるのではないのかなと思うわけでございます。
 ただ、いずれにいたしましても、台湾が今後本当に中長期的な将来ということを考えるのであれば、それは中華人民共和国との間の関係というものをどういうふうにするかということをおいては考えられないわけでございまして、そこの間に平和的な問題の解決を追求していくことがないと、長い目で見た場合の安定とかなんとかに資する結果がなかなか得られないであろうという感じは持っているわけでございます。
 これは若干抽象論でございますが、これ以上のことは私としてもなかなか申し上げる基盤を持たないというのが現実でございます。

発言情報

speech_id: 113613974X00519960410_027

発言者: 加藤良三

speaker_id: 23672

日付: 1996-04-10

院: 参議院

会議名: 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会