加藤良三の発言 (外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会)

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○政府委員(加藤良三君) これまた、北朝鮮に関する質問はすべて難しいということかもしれませんけれども、今のも難しい御質問だと思います。
 確かに、冒頭の親近感という点から申しますと、中国は北朝鮮に対して穀物支援を含めて支援措置をとっておりますし、最近、支援措置のテンポを速めているというような兆候もあるわけでございます。しかし、昔日の姿と比べますと、北朝鮮と中国との関係というのは冷えたものというか後退したものになっているということが正しいと思います。
 ことしの三月末に来日されました銭其シン外交部長は、先代と申しますか、金日成主席のころはハイレベルの交流というのが北朝鮮との間であったけれども、最近はハイレベルの交流というのがなかなか持ちにくくなった、そういうことで中国の北朝鮮に対する影響力というのは余りないのであるという趣旨のことを述べておられた経緯がございます。もちろん、中国として北朝鮮というものを長く見、そしてつき合ってきたわけでございますから、独特の知見、知識の積み上げというものがあるでしょうけれども、今現在の関係はそういうものではない。
 特に、一九九二年でございますか、韓国と中国が国交正常化をいたしました。その後、韓国と中国との関係の進展というものはいろいろな分野においてかなり速いものがあるというふうに評されていると思います。そういうことも当然のことながら、北朝鮮と中国との関係に影響を与えずにはおかないだろうと私は思います。
 その北朝鮮自体がどうなるかということでございますが、私は自分の知識というものを何も持ち合わせませんのでまた受け売りにすぎないわけでございますけれども、北朝鮮の国の成り立たせ方と申しますか、国をこれまで引っ張ってきたやり方というのは工業立国だったと言う人がいます。中国、ベトナムの場合には、農業ということで国の基礎を固めることから今のような経済成長の路線をつかんでいるという姿があるのに対して、インダストリアルな国、産業国家と申しますか、工業国家と申しますか、そういう方向を志向してきた北朝鮮はそれがうまくいっていないという評価をする人がいるようでございます。
 したがって、米の問題とか何かにいたしましても、農業政策とかなんとかという側面も含めて、構造的な問題を抱えて今の窮状に至っているというふうに見られるのではないかなと思っているわけでございます。このような北朝鮮というものについて将来どういう展望があるのか。これは、ちょっと私には今これ以上申し上げる知識はないわけでございます。

発言情報

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発言者: 加藤良三

speaker_id: 23672

日付: 1996-06-13

院: 参議院

会議名: 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会