大脇雅子の発言 (行財政機構及び行政監察に関する調査会)
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○大脇雅子君 まず、現在ある制度をどうするのか、あるいはそれをどう補うのかという観点から申しますと、私は行政監察の制度というのはなかなかに頑張っておられるのではないかというふうに思います。報告書を出されまして、それに対して勧告がなされるわけです。そして、各省庁のそれに対するレスポンスといいますか、応答と改善方向が示されるわけであります。
しかし、一番欠けているのは、それをフォローアップするという点において非常に欠けているのではないか。何年までにやると検討しながらされていないところとか、あるいは先送りになって十年もまだ何も手つかずのところとか、さまざまなところがあるのではないかと思いますので、やはりフォローアップをきちっとしていくという制度を充実する必要があるのではないかと思います。その点については、この調査会で一定程度試みたことがありますが、こういったことを恒常的に一つの仕事としてやっていくということが必要なのかもしれません。あるいはそういうことのほかに、識者とか専門家などによる委員会を設置して、それが改善しない場合の措置などの具体的な提言を受けることもいいのではないかというふうに考えたりいたします。
それから、新しい制度の導入、国会にオンブズマン制度を置くということについては私も賛成でございます。確かに草の根の苦情といいますか、あるいはその声というものを吸い上げる機関については具体的に我が国では制度化されていないわけです。各省庁も、NGOの意見を聴取したり、あるいはNGOの活動とともに行政の施策を行ったりするという機運も高まってきております。NGOの力こそ二十一世紀の新しい政治の地平を切り開く視点だというふうに言われておりますが、我が国においてはそういったものをどうやって行政あるいは立法に反映していくかという点についてまだ十分な議論がなされていないと思います。
小さな声というものは、やはり最初はそのようであっても、やがて十年後に大きなマジョリティーの声になるということは歴史が証明しているわけでございますし、そうした我々の行政ないしは立法が持っていないような発想というオルタナティブな時代の先見性のあるような意見というものも、実はそうした草の根の運動が吸い上げているのではないかと思います。したがって、私は、活力ある国の政治、そして先見性のある国の政治というものを我々が持つためにも、そうしたオンブズマンの制度というものの導入を検討すべきではないかと思います。
そのとき、やはり一つは項目別に置くと。最も行政の目の届かないあるいは私たちの政策の立案に必要な声を吸い上げるという意味では、例えば子供オンブズマンとか老人オンブズマンあるいは障害者オンブズマンあるいは女性オンブズマンというような形でのオンブズマンの設置がいいのではないかと思います。
第二には、議員がなるのではなくて、そういう意見もこの間の参考人の中にありましたけれども、やはりそれなりの専門家とか活動をしていた人たち、人材というものを大胆に登用していくということが重要ではないかと思います。
それから第三には、やはりそれなりの権限を持っていただくということではないかと思います。とりわけ、先ほどいろいろ議論になっておりますような取り消し権とかあるいは決定する権利というようなものを持つということまでは憲法上疑義があるといたしますれば、しっかりとした調査権限、そしてそれに基づく政策提言ができるような権限を持っていただくべきだと思います。
さらに、やはり主権分立の中で司法の力というものは我が国は相対的に低いのではないかというふうに思っておりますので、やはりそうした悪事といいますかスキャンダル、その他法に触れることがありましたら勇気を持って提訴していただくという、そういう権限を持っていただくということによっていわゆるその権威と各市民の方たちの信頼というものが生まれるのではないかというふうに思っております。