溝手顕正の発言 (行財政機構及び行政監察に関する調査会)
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○溝手顕正君 私からもちょっと一言お願いしたいんですが、ぜひ新しい制度をつくっていただきたい、参議院にそういうオンブズマンのようなものを導入していただきたいという意味では、大方の皆さんの意見と同じだろうと思います。
その中で、実は私は、違法でなければ、憲法上の問題があるとかなんとかということさえなければどんどん進めたらいいじゃないかという考え方を持っております。というのは、既存の制度の整合性とかなんとかごちゃごちゃやっておったらいつまでたってもできないだろうと。だから、やっぱり思い切って進んで、屋上屋を重ねるという批判を論破するだけ我々も理論武装しなくちゃいかぬと思うんですが、とにかく進むべきだろうという意見を持っております。それがまず第一点でございます。
それからもう一つは、先般の先生方のお話にありましたように、行政機構というのは極めて肥大化をしている、そしていろんなトラブルが起こっていると、ですから、国会に行政をチェックする意味でのオンブズマンというのは法的にも何にも問題ないよというような意見が多かったと思うんです。
それで、実は私がイメージで連想しますのは、水戸黄門とか遠山の金さんとか、こういうところなんですね。これは別に裁判をするというわけでもないんですが、特に水戸黄門の場合は裁判をしているわけじゃない、アドバイスをしているわけです。こういうような雰囲気がないと、いろいろな調査会が参議院にありますが、あんなに本ばっかりいっぱい送ってきて、だれもあんなの読む暇はないですし、何の効果もないし、世直しの何の一助もないと言ったら怒られますが、大して効果はないと思うんです。
ですから、行政機構と庶民とのかかわり合いの中に直接参議院が入っていけるというところに初めて私は意味が出てくるんではないかと。ですから、我々がこんなところでがん首そろえて議論したって、何やつているんだと。だんだん時間がたってくると余り相手にされなくなってしまうんだろうと思います。そういった意味で、裁判権があるわけでもないし、そういうのは承知しているんですが、やはり行政機構と庶民との間のコンフリクトに何らかの形で我々が入っていけて、それが網羅的にすべてをやっているというようなことを考えずに、できることから一つずつ、参議院のオンブズマンは機能しているではないかというようなことでスタートしてもいいんじゃないか。
これは、お役所とかそういうところに長くいる人には大変理解しにくい論理かと思うんですが、やっぱり今の水戸黄門のようなイメージがあっていいんじゃないか、そんなところを目指してやったらいかがかな、そんな期待感を持っております。