池田行彦の発言 (内閣委員会)
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○国務大臣(池田行彦君) 今回、日米共同作業によりましてSACOの最終報告がまとめられ、いわゆる2プラス2でこれを了承し発表させていただいたわけでございます。これは基本的に申しまして、現在我が国を取り巻く国際情勢といいましょうか安全保障環境等々を考えまして、私どもは日米安保体制の持つ意義、しかもその中核でございます米軍の日本における駐留というものは大変大切なものである、こう考えております。
安保条約の目的が円滑に遂行されるような状況というものを確保しなくてはならない、こういう要請が一方にございます。しかし、他方におきまして、基地の所在する地域の方々、とりわけ基地が集中しております沖縄県の方々にはこれまでも本当に長い間大変な御負担をお願いし、また生活の上でもいろいろな御不便をおかけしたわけでございます。そして、先ほど申しましたようなことを考えるならば、これからもなお米軍基地の存在というものをお願いしなくちゃならないという状態がございます。
そういった中で極力そういう御負担を軽減していきたいということで、一年にわたりまして精力的に作業を進めてきたわけでございます。その作業の結果といたしまして、基地の整理、統合、縮小という観点から申しますと、現在沖縄にございます基地の総面積の二一%相当、五千二ヘクタールというものを所要の手順、必要な措置を講じた上で返還するという方向を打ち出すことができたわけでございます。
そして、また一方におきまして地位協定の運用の問題の関係におきましても、騒音の軽減、その他あとう限りの改善措置を講じていったわけでございます。そういったことでございまして、現在の置かれた諸条件の中で私どもは最大限の成果を引き出したんじゃないかと思っております。
政府といたしましては、今後は一丸となりましてこの最終報告書に盛り込まれました措置を着実かつ確実に具体化していく、実施していく、そして沖縄県民の皆様方の御負担を現実にあとう限り軽減してまいりたい、このように考えておる次第でございます。
それと同時に、最終報告であるから、基地の問題はもうこれで最終の方針が決まってこれから先はないんだ、こういうことじゃございません。我々といたしましては、沖縄米軍施設・区域に関連する問題は引き続き最重要課題の一つと考えておりまして、SACOそのものは今回で一応その使命を終えたわけでございますが、いわゆるSSC、高級事務レベルの会議の任務といいましょうか目的といたしまして今回の報告書で明確にそれを記載することにいたしまして、今後とも引き続き沖縄の基地に関連する問題に政府として真剣に取り組んでまいりたい、このように考えておるところでございます。
今回の措置を着実に実施していくこと、また今申しましたような努力を継続していくことを通じまして、沖縄の地元の方々にも御理解をちょうだいしてこの最終報告をきちんと実施してまいりたい、このような決意を固めておるところでございます。