鈴木政二の発言 (運輸委員会)
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○鈴木政二君 おはようございます。
久しぶりにというか、やっとかめに質問させていただきます。本法案、観光というのは大変久しぶりな質問だそうでありまして、ただ、時間が亀谷先生と二人で分けますのでちょっと短いので簡潔にひとつ進めさせていただきます。
御承知のように、去年海外へ訪れた客は世界で何と六億人だそうであります。この六億人というのは大変な数でありますけれども、世界観光機関の推定では、どうも二〇〇〇年には七億人、二〇一〇年、あと十年ちょっとで十億人の人が海外を行き交うということだそうであります。まさに私どもが昔習った民族大移動ではありませんけれども、本当に世界の人が大交流をする時代を迎えてきたなという感じがします。
しかし、この間から資料を見させていただいて、我が国を見ますと、確かに海外へ行く方は非常に多くて、今、去年の数字で千六百七十万だそうであります。まだブームが続いておりまして、かなりの勢いでこれがまた伸びておる。ちょっと円高の問題やいろんな問題はありましたけれども、若いOLさんもどんどん行かれるし、本当にこれからはどんどん海外に行かれる。逆に、今度の法案の趣旨であります訪問してくださる外国人が三百八十万人ぐらいだと。これ数字から見ると、インバウンド・アウトバウンド比というのは四分の一よりも切れてくるような数字なんですね。入ってくる方が世界で三十一番目。韓国や香港、アジアの中で大変低い数字を見ておる。
ちなみに、金で換算するのは大変おかしな話かもわかりませんけれども、旅行の収支でいきますと三百三十五億ドルの赤字だそうであります。日本円にすると何と三兆八千億円ということであります。これ皮肉でもないかもわかりませんけれども、日本の経常収支の問題で黒字減らしに非常に貢献しているということであります。三兆八千億円なんですから大変なことであります。
まず第一点伺いたいのは、御存じのように東京オリンピックの一九六四年に海外への旅行の自由化が始まったわけでありますけれども、最初のころは外国へ行く方よりも外国から日本へ来る方の方が多かったわけでありますけれども、六年後の一九七〇年にこれが逆転して今のような傾向を示している。調べておりましたら、十年前に運輸省が打ち出しましたテン・ミリオン計画、これは当時、十年前は五百万人海外へ日本人が行かれる、これをテンミリオンというんですから一千万人にしようという目標をつくったそうであります。もちろん、円高やいろんな国民所得のアップの中でこの目標計画より一年前にもう達成された。
そこで、私は非常に不思議に思ったのは、今度のウエルカム21ですね、三百五十万の倍増をしよう、約七百万という数字を挙げたわけなんですけれども、どうしてこの時期に同じように訪日する外国人の方の倍増の計画をしなかったのか非常に不思議に思います。その理由をちょっと一遍聞かせていただきたいと思います。また、ここへ来て急にウエルカム21のような、また本法案のような訪日の外国人の倍増計画を打ち出したのはそれは一体なぜかということであります。簡単に言いますと、もっと前にやるべきではなかったかと思うんですけれども、なぜここへ来て急にこういう法案が出たか、まずこの二点をあわせて聞かせていただきたいと思います。