根本匠の発言 (厚生委員会)
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○根本委員 私はそのとおりだと思います。
次に、最後の質問でありますが、病床規制をするということで、それは今回の法律で非常に整合性があって、そのとおりだと思いますが、もう一点、病床の新陳代謝の確保、医療の質の向上から、今の質問に関連して質問をさせていただきたいと思います。
病床規制、これは合理性があるわけでありますが、ただ、これによって良質な新規参入が制限されますと、既得権益が保護されるということになるおそれもある。いい意味での競争が制限される、こういうことになりますと、医療の質の向上を図る観点から問題が出てくるのですね。
一般論としては、私は、産業政策としては、できるだけ規制を少なくして、消費者の選択、供給者の自由な競争を通じて健全な発展を促進する。市場原理が円滑に機能すれば、資源の適正配分、これが実現するわけですから、産業政策としては必要最小限の規制にしなければならない、こう思います。
ただ、一般論として産業政策は市場原理を効果的に発揮するのが一番いいわけでありますが、医療については、人の生命にかかわるものであり、限られた保険財源を効率的に使いながら良質な医療を提供する必要がある、こういうことですから、自由な競争でこの目的が達成されるかというと、医療分野については幾つかの問題点があると思います。
私は四つぐらいあると思いますが、一つは、患者に十分な情報、知識がないために、薬やあるいは医者等々を含めて、医療について合理的な選択ができない。要は、ここは消費者主権が確立していない、これが一つの問題点。
もう一点は、保険制度というのは、必然的に供給過剰、需要過剰を生むのが保険です。これは経済学的に言えばそういうことですから、例えば利用のコストが安いので、重複受診等の過剰需要を生む、こんな現象も出てまいりますし、ベッド数が多過ぎると、供給が需要を生む、こういう点も出てくる。あるいは、薬漬け、検査漬けと言われるような、むだはないのでしょうが、必要な医療ということではありましょうが、どうしても供給過剰が生ずるという点も出てくる。
要は、こういう市場の失敗ともいうべき状況が生じますから、この観点からは、市場をコントロールする、自由な市場原理を修正する必要がある、経済学的には私はこういうことだと思うのですね。したがって、今回のように、保険運営の効率化、医療費の適正化の観点から、ベッド数はある程度絞らざるを得ない、これは合理的だと思いますが、ただし必要最小限のものとする、これが基本であります。
ただ、問題なのは、医療の質の向上をどう図るかというところが残りますから、この点については二点ありますが、既得権が過度に保護されて劣悪な医療機関を温存しないよう、新陳代謝の働くような仕組みを盛り込むべきだ。もう一点、良質な医療を提供するインセンティブを地域の医療機関に与えていくような医療機関の機能評価、医療提供体制の見直しを図る。行革の規制緩和小委でも同様なことが指摘されておりますが、この二点を中心とした施策をあわせて行っていくことが私は重要だと思いますが、この点についての考え方をお伺いしたいと思います。