直嶋正行の発言 (国民福祉委員会)

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○直嶋正行君 私は、さっきから申し上げているように、これはもう平成十年度だけの話です。しかも、ちょっとさっきお聞きしなかったんですけれども、例えば健保組合の財政もすごく悪化しているわけですね。この間も参考人質疑がありましたが、七割以上の健保組合が赤字になっているわけです。その赤字になっている、もちろんそれはそれぞれ大変さはまたいろいろあるかもしれませんが、総体として赤字になっているところにあえて今度は費用の分担を、それは公平化か何か知りませんよ、なぜここでやらなければいけないのか。
 むしろ、これぜひ大臣に私は申し上げたいと思うんですが、私は今回、特に老人医療費拠出金はやはりこの平成十年度については見送るべきだと、こう思っています。
 その理由の一つは、今、日本の経済はこんなに落ち込んでいます。その中に、よく言われますように、こういったいわゆる社会保障分野に関して、今年金もまた議論しますから、やはり先々の見通しが立たない、こういうことに対する国民の皆さんの先行き不安があると思うんです。それから一方で、やはり今同時に民間の、特に企業を初めとしまして、個人消費なんかも落ち込んでおるわけです。ですから、こういう背景を、こういう政策を打つ場合は考えなきゃいけないと思うんです。
 確かに今回の法案は、おっしゃったように、老人医療費拠出金の公平化を図るんだと、これは僕は理屈は一つはあると思うんです。そういう理屈もあると思います。しかし、本当にこういう時期に、これは言葉をかえて言えば、しかし理屈はあるんだけれども、結局は国庫の負担を減らして民間の企業と個人に負担を回すことになるわけです、これは結果的には。国保だって国庫からお金が出ているわけですから。したがいまして、まあ一種の、言葉悪く言えば、それは官から民へのツケ回しだと僕は思うんです。なぜこの時期にこういうツケ回しをする必要があるのか。むしろ本当は逆じゃないか。
 さっき政管健保のそういう財政見通しのお話もしましたけれども、やっぱり五百六十億、このぐらいのお金なら、やはりここは少し見送っても、満額になるわけじゃありませんから、いずれ少しこれは減額修正するわけです。そういう情勢を考えると、やはりそういう意味では国民の活力といいますか、活性化を考えると、またここで民間部門に負担をふやしていく、これは将来一体どうなるのかなと。だから、むしろこういうことをやる時間があれば、さっきから議論が出ていますような抜本改革をきちっとやっていく、この方が免じゃないかと思うんですけれども、どうでしょうか、大臣。

発言情報

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発言者: 直嶋正行

speaker_id: 7583

日付: 1998-05-21

院: 参議院

会議名: 国民福祉委員会