宮澤喜一の発言 (金融安定化に関する特別委員会)
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○宮澤国務大臣 私は、よく当委員会でも御議論がありますように、護送船団行政というものはもう終わった、実際上それは過去のものとなったと思います。
殊に、金融監督庁の十九行を中心とする検査が初めて一つのスタンダードで進められておりますから、銀行間の優劣というものはおのずからわかってくる。もとは、さらにはそのマニュアルぐらいが早く公になりますと、各行ともそれに従ってこれから処理することになると思いますから、いずれにしても初めて各行の間の優劣がはっきりいたします。
それは優良行にとってはディスクローズすることが有利でございますので、ディスクローズすることが有利だ、しない銀行は怪しい、そういうことにもう間もなくなってまいると思います。
また、いい銀行はいい商品を出せる、悪い銀行はいい商品を出せないというようなことから、自然にそういう優劣がはっきりすることがわかりますと、それを展望して銀行の間のいろいろな、合併でございますとか、あるいは提携でございますとか、外を含めましてですね、そういうことがもう起こってこざるを得ない。これで初めて、消費者のための、利用者のための銀行ということになるわけであると思います。
それから、今度、先般の法案並びにただいま御審議中の法案が成立いたしますと、これによって長い間の不良債権の問題がともかく片づく方向が見える。ぜひ御審議中の法案では、必要な条件が満たされますならば、銀行の資本強化のために、いい結果が出ますようにお願いいたしたいと思っておりますが、それにつきましては、もちろん、今まで護送船団方式で、大変これは気楽な方式でございますから、余り厳しい規制もないし、のうのうとして、まあそれだからいろいろ批判が起こったわけですけれども、そういうことはもう許されない。銀行はかなり厳しい条件をのまなければならない。それは、債務の分類にしましても引き当てにしてもそうでございますし、また、責任を追及されることもそうであろうと思う。
それは、いろいろ不祥事もございましたから、厳しくしなければならないというお考えは私そのとおりだと実は思っておりますけれども、こういう今の日本の状況でございますから、その結果として、もう貸し渋りになってどうもならなくなるというようなことは現実の行政といたしましては、それは、理想的な姿は低価法がいいでしょうし、引き当てもうんとやる方がよろしいわけですけれども、急にそれをやる、あなたのところは第二分類を厳しくしようと言ったら、直ちにそれは不良債権になってしまいますし、ベンチャーキャピタルなんというのはそこからもう生まれないようになりますから、そこは立法をお考えくださいますときに、どうぞお願いを申し上げたい点でございます。
その上で、やはり銀行は一般に激しい競争にさらされて、中央あるいは地方においておのおののリストラクチャリングが行われるでございましょうし、また、各行は自分の得意なサービス、得意な商品の方に重点を置くということになると思います。また、国際業務は、そこから撤退する銀行もかなりあるのではないか、そんなことをぼんやり展望いたしております。