松崎俊久の発言 (国民福祉委員会)
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○松崎俊久君 医療の進歩あるいは公衆衛生の内容の進歩というよりは、はっきり言って私は、戦後の経済の高度成長に裏づけされた生活水準の上昇並びに学校給食こそがこの日本の高い寿命を短期間に達成させた原因だと考えております。しかし、この高い寿命の、あるいは急速な寿命の延びも一様ではございません。(図表掲示)
四十七都道府県を県別に検討いたしますと、昭和の初めを横軸に、最近の年度を縦軸にとりますと、このようにそのときの全国平均で色分けいたしますと、日本の四十七都道府県は寿命を急速に延ばした県と非常に緩くしか延びない県、かつては日本の長寿県を代表したような県でも今日の日本の中では短命県の位置に甘んじている県、それぞれの性格を持っております。
特に、この医療費の問題で問題になります長野県でありますが、長野県は今日、男では沖縄を追い抜いて日本一の長寿県になっております。だめなのは東北三県と大阪、ここはいつもだめというところに位置しているわけでありますが、大都市群が急上昇をしてきております、大阪を除く大都市圏ですね。あとはかつて長寿県を誇った九州、四国は大体寿命が追い抜かれていく低落県という位置を持っております。この問題、この性格を基本にして医療費の問題は考えていく必要があるだろうというふうに思っております。
長野県は、男第一位、女第四位、ところが医療費で見てまいりますと非常に安い。先日、衆議院の予算委員会で深谷議員が、長野は三〇%もほかより医療費が安い、これを見習えば、勉強すれば、あるいは予防を徹底すれば二兆五千億円が節約できるはずだとおっしゃっております。余りこういう楽観的な意見には賛成できませんが、とにかく長野が医療費が安いという理由を、やはりこれは真剣に考えてみなければなりません。
一方、最も医療費の高い高知県はなぜなのかと。寿命でいいますと長野県の方がはるかに長寿であり高齢者も多い。それよりずっと低いはずの高知県、寿命で言えば男三十七位と、こういうような高知県がなぜ医療費が高いのか、やはりこういう問題を抜きにして医療制度の改革あるいは介護保険の問題を論ずることは実態を無視することになります。ましてや、保険というものは公平、平等ということを常に厚生省は言われてまいりました。しかし、もしもこのまま同じ負担を仮に高知も長野もやったとすれば、まさにこれは不公平、悪平等、こういうような問題を背景に持っているからであります。
さて、その次の問題でありますが、医療費を抑制するためには、深谷議員もおっしゃったようですが、特に慢性疾患の予防ということが大事だと、それはもうだれも異論のないところであります。特に老人の病気で予防が可能であり、その道筋がわかっているという病気、しかも寝たきりを生産する代表的な病気ということになりますと脳卒中、次に骨粗鬆症ということになります。この二つの病気の医学的な予防法は、もちろん今日わかっているわけでありますが、自治体に対してこの二つの病気を減らしていくために厚生省は具体的にどのような指導方針をお持ちか、伺います。