松崎俊久の発言 (国民福祉委員会)

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○松崎俊久君 私は根本的に意見を異にします。
 とにかく今のお答えですと、診断の習慣だけだとかいろいろな、そうすると何かやたら高知に金が二・五倍注がれて、長野は注がれないことになっているわけです。もうここに徹底した悪平等が存在して、不公平が存在しております。
 まず、見てまいりますと、医療費二・五倍、ベッド数を見ますと二・二倍高知が多い、そして平均在院日数は高知が五十五・四日、長野二十二・四日、二・五倍の差であります。ほとんどが二・五倍。私は病気が二・五倍高知に多いということは信じられませんし、それを信ずるのはよっぽどばかだろうと思いますが、とにかく信じられません。とするならば不正診療が起こっている、私はそう思いたくはない。とすれば、これはやはり構造上の問題である。
 これははっきり言って日本の健康保険が病名主義であって、例えば脳卒中となれば脳血管障害疾患と書いて何カ月でも医療費が取れるという、こういう問題。これがもしも症状名でいく、いわゆるDRG方式と呼ばれる症状名の組み合わせによって保険点数が決まるようなやり方でいけば、いわゆるもう三カ月たてば脳卒中は治療の範囲じゃございません、リハビリの範囲であります。治療ではないのであります。だとすれば治療病棟から出さなければいけません。いわゆる長期療養型の厚生省がおっしゃる療養型病床群の中に入れなければなりません。そういうものの組み込みが最も高知はおくれている。
 そして、それはもう老人ホームの建設状況と比較してみると一目瞭然であります。老人ホームの建設状況が最も高知はおくれていて、平成の初期にはゼロという状態の数字が出ております。ようやく平成六年から七年にかけて長野並みの人口に追いついてまいりました。この間にとにかく使われたいわゆる老人ホーム、老人施設、特養に入るべき老人が病院にいるということが在院日数の長いことに、そしてやがてはこれが医療費の二・五倍というものをつくっているわけであります。こういう混合型のものをつくっておいてはいけません。
 先ほども自民党の議員の先生のお答えに、届け出があったら長期療養型の病床には介護保険で、在宅ができないものはそちらというようなお話がありましたが、いわゆる療養型を届け出制ではなくてもう病院としてきれいに分けるべきです。療養型病院と治療型病院、これを分けないから日本の医療費はいつまでも医療状態は赤字、病院の運営もまずい。分けてしまうと病院の経営は非常に効率的になります。そういう点をぜひ御考慮願いたい。
 さらに、これを外国と比較してまいりたいと思います。日本の病院構造がいかにまずいかという理由で内容を御説明して御意見を伺いたい。
 日本のベッド数は百二十六万ベッド、アメリカのベッドは五十万ベッド、人口はアメリカは日本のほとんど二倍であります。そうすると、これを単純に計算いたしますと日本はアメリカの五倍のベッドを持っている、こういうことになります。
 その次に在院日数を検討してみたい。日本は三十三・五日平均、一人の患者が。アメリカは六・五日から七日。ドイツ十一日、フランス十四日、これは逆だったかもしれません。アメリカは日本の在院日数の五分の一、ヨーロッパは三分の一、こういうように短い。これは、要するに治療型の病棟で治療をしてさっと出すからです。日本は、要するに後遺症を抱えた長期患者までいわゆる治療ベッドに入れているからこういうことがあいまいになり、このことが医療費の差を生んでまいります。
 おまけに看護婦さんの定員までそうであります。日本が最も水準の高い特三病院、特三型で患者二に対して看護婦一名という配置。これは最もいい病院であります、質の高い病院。ところが、アメリカの某大学病院を調査してみましたが、患者一に対し看護婦三・五、アメリカとヨーロッパは平均して全部患者一に対して看護婦一以上であります。中国、シンガポールでさえ一対一なのです。日本は一対〇・五、恥ずかしくありませんか、こんな看護婦の数で病院を運営させている厚生省は。こういう問題からやはり医療制度の問題は見直していただかないと困ります。
 とにかく療養型の病床、それから急性型の、これを病床として分けるのではなくて、できるだけ病院として将来は分けるべきである。でないと医療設備は中途半端になります。看護婦の訓練、それから技術者の訓練、これも中途半端になります。このことが病院の経費を高くするのです。はっきり割り切って療養型病院か治療型病院か、これをきれいに割り切っていけば非常に合理的な運営ができる。
 さて、これに近いものとして厚生省が考えておられるのは療養型病床群と言っておられる病棟だと思いますが、この病床数は医師の自発的届け出を待っておられるつもりなのでしょうか。それとも、将来、百二十六万床のうち何万床をこのタイプにしようと計画なさって目標を立てておられるのか。ここをぜひ、できたら大臣にお答えいただければありがたい。

発言情報

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発言者: 松崎俊久

speaker_id: 6278

日付: 1998-09-17

院: 参議院

会議名: 国民福祉委員会