岩井國臣の発言 (財政・金融委員会)

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○岩井國臣君 この北東公庫の責任問題はなかなか悩ましい問題でございます。
 会計検査院の「会計と監査」という雑誌がございますが、この五月号に検査院の元審議官の奥村勇雄さんという方が「苫東開発計画のざ折」について書いておられるんです。「行政における最高意思決定であり、かつ政治的判断との性格をも合わせもつ閣議決定の変更がなされていない場合、現場ではどのような選択が残されていたのであろうか。北東公庫担当者の悩みは、政策金融を検査する立場にあった筆者の悩みでもあった。」、こんなふうに書いておられますが、なかなかいわく言いがたしというか、悩ましい問題です、この問題は。
 この問題に関しまして、宮澤大蔵大臣はさきの衆議院大蔵委員会でこのように述べておられます。「三十年前からここまで、一体おまえたちは政治をやっていて何をしていたのかねと、私自身がむち打たれる思いなんです。」、こうおっしゃっているわけです。
 私も、苫東問題につきましては、北海道開発庁や北東公庫の責任はもちろんあるわけですけれども、それだけではいけないのではないか、北海道開発庁や北東公庫だけを責めるのでは片手落ちではないかというふうに思うんです。会計検査院や行政管理庁の責任はどうなるのか。そして、国会における決算委員会の責任というものはどうであったのか。そのことを問題にしないで、北海道開発庁や北東公庫だけを非難しても決して問題の解決にならないのではないかと思うんです。
 例えば国会の決算委員会というものは適宜適切にその責任を果たしてきたのか。そういったことも本来問題になるべきものだと思います。決算委員会はいつ北東公庫の有利子負債の問題を問題にしたのか。そして、そのことに対していつ警告決議を出したのか。これは特に何にもやっていないんです。それで国会議員の責任といいますか、決算委員会の責任が果たせたと言えるのか。
 私は、参議院改革の一環といたしまして、決算委員会のあり方というものにつきまして少し勉強をさせていただきました。そのことについて、先般、大蔵省にも会計検査院にも要望を申し上げたところでございますけれども、参議院は決算委員会の審議をもっと充実していかなければならないんです。決算審査で特に問題がなければ、これは毎年やるわけですけれども、各省庁はやれやれと、ほっとして無罪放免になるんですね。これが実態だと思うんです。ですから、やはり問題があれば決算委員会できっちり指摘をしなきゃいかぬ、このように思うんです。
 以上述べましたように、我が国の場合は、苫東問題に限らず、すべて護送船団方式といいますか、もたれ合い体質でやってきたわけです。私は今問われているのはそのことではなかろうかと思うんです。
 そこで質問でございますが、苫東問題に関する関係者の責任について、政治家としての大蔵大臣の一般的な見解で結構ですけれども、ちょっとお聞かせいただければと思う次第でございます。

発言情報

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発言者: 岩井國臣

speaker_id: 25402

日付: 1999-06-01

院: 参議院

会議名: 財政・金融委員会