小粥正巳の発言 (財政・金融委員会)

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○参考人(小粥正巳君) ただいまのお尋ねに対してなるべく簡潔に申し上げます。
 リスク管理の問題でございますけれども、基本的には開銀法、そして新しい日本政策投資銀行法においても定められております償還確実性の原則、これを遵守していくというのが当然のことでございますけれども最も大切なことだと思います。しかし、それは単に定性的に考えるということではありませんで、私どもがこれまで培ってきたノウハウを最大限に生かしながら、事前に十分な審査を行って適切な融資判断に努めてきたつもりでございます。これが事前のチェックということになります。
 それから、融資の実行後に決算報告等いろいろな貸出先の情報を常に把握いたしまして、いわばモニタリングを注意して行いながら企業の業況把握に努めて、事後の債権管理体制に十分配慮をしていく、こういうことに当然のことながら私どもは努めてきたつもりでございます。
 しかし、それだけではまだ及ばないところがいろいろございます。したがいまして、個別案件ごとの管理以外に、いわゆるALM、資産負債の管理システムと申しますか、この体制を整備することによりまして銀行全体として財務の健全性を確保していく、こういうことを考えております。
 さらに、ただいま委員から最近の新しい金融理論についての御指摘がございました。私どもも、まだごく初歩的かもしれませんが、内部でもそういう勉強もさせているつもりでございますし、御指摘のような確率的な手法を用いたリスク管理の可能性あるいは実現性、そういうものにも注意を怠らずに今後とも新しい時代にふさわしいリスク管理というものに努めていきたいと思っております。
 なお、一言付言させていただきますと、政策性の高いプロジェクトの遂行を支援することには当然リスクがございます。そのリスクに耐えるようにするためには、具体的には新銀行法案にも規定されております法定準備金の積み立て等による自己資本の充実、これを図っていくこと、つまり健全な財務基盤を確保していくことがこのリスク管理問題の基本であるということを私ども常に配慮していかなければならないと考えているところでございます。

発言情報

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発言者: 小粥正巳

speaker_id: 27624

日付: 1999-06-01

院: 参議院

会議名: 財政・金融委員会