竹山裕の発言 (本会議)
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○竹山裕君 私は、自由民主党及び自由党を代表いたしまして、ただいま議題となりました平成十一年度予算三案に対し、賛成の立場から討論を行います。
我が国経済は、設備投資の落ち込み、消費の冷え込みが続くなど、依然厳しい状況にあります。かかる状況のもとでは、適切かつ迅速な景気の回復は最重要課題であります。経済再生内閣として昨年八月に成立した小渕内閣は、この難題を解決すべく、これまでありとあらゆる努力を傾注してまいりました。昨年十一月には事業規模二十七兆円という過去最大の緊急経済対策を策定し、あわせて平成十年度第三次補正予算を早急に成立させました。
また、不況を長引かせる最大の原因である金融危機に対しては、政府の強い指導力のもとに迅速な不良債権処理に取り組み、思い切った公的資金の注入を通じて、何としてでも景気を回復させ、経済の再生を図るという強力なメッセージを送っているのは承知のとおりであります。
こうした政府の果敢な取り組みにより、コンピューター、軽自動車などの耐久消費財の売り上げに回復の動きが見られるほか、低金利政策の効果や、住宅減税に対する期待から住宅投資についても改善の兆しがあらわれております。あれほど問題だった貸し渋りも改善されるなど、政府の対策の効果が着実にあらわれているのであります。本予算はこうした方向をさらに推し進め、景気回復をより強力に推進するものであり、大いに賛意を表するものであります。
以下、平成十一年度予算三案に賛成する理由を申し述べます。
賛成の第一の理由は、景気回復を図るための積極型予算となっている点であります。
本予算は、昨年十二月に成立した平成十年度第三次補正予算と一体的に編成され、十五カ月予算として景気浮揚に最大限配慮した内容となっていることは周知のとおりであります。
政策的経費である一般歳出は、対前年度比五・三%増と、昭和五十五年度以降では最も高い伸びとなっております。とりわけ公共事業費につきましては、公共事業等予備費を含めて一〇%を超える高い伸びを確保し、景気回復に絶大な効果を発揮するものと大いに期待するものであります。加えて、経済構造改革等を推進するための各種の重点化枠を設け効率的な配分が行われており、これらの積極予算に加え減税政策により、来年度の日本経済は二年続いたマイナス成長からプラスに転ずることが大いに期待される内容となっております。
賛成の第二の理由は、過去最大規模の減税が盛り込まれている点であります。
本予算においては、所得減税二兆九千億円、法人減税一兆七千億円のほか、住宅ローン減税、子育て・教育減税などの政策減税等が二兆七千億円あり、国税関係だけでも七兆三千億円が減税されることとなっております。さらに、地方税の減税額二兆二千億円があり、これを合わせると総額九兆五千億円の大規模な減税を行うことになっております。
かかる減税は、冷え込んでいる消費の回復に資することはもとより、法人税の実効税率を国際水準並みに引き下げ、企業の国際競争力を向上させるとともに、景気低迷に悩む中小企業にも十分配慮したものとなっております。このようなきめ細かな施策が景気を浮揚させ、経済の活性化を促すことは明らかであります。
賛成の第三の理由は、少子高齢化対策への十分な配慮が図られている点であります。
今後の少子高齢化の急速な進展は、我が国の将来を左右する重要な問題であります。よって、早急にその対策を講じることは、明るい未来を迎える上で避けて通ることはできません。かかる現下の状況を踏まえ、本予算においては、緊急保育等五カ年事業の推進や、がん・エイズ・難病対策の総合的推進など、国民が生涯を通じて心豊かに、安心して活力を持って暮らしていける社会を実現する各種の施策が盛り込まれております。社会保障関係予算としては十六兆円が計上され、新ゴールドプランの着実な推進が担保されている内容となっております。
賛成の第四の理由は、中小企業を取り巻く厳しい経営環境を踏まえ、中小企業対策に積極的に取り組んでいる点であります。
中小企業対策は、中小企業保険公庫の出資金の積み増し等の金融対策に加えて、新規開業・雇用創出支援や経営革新支援対策等の施策を推進することによって、財務、経営の両面から支援を行うこととしており、評価できるものであります。
また、生産性向上のための産業再生計画を具体化するための予算も積極的に措置されており、実効性の確保とともに中小企業にも配慮されたものとなっており、経済構造改革が今後進むものと期待されます。
賛成の第五の理由は、現下の厳しい情勢に最大限配慮した雇用対策が図られている点であります。
失業対策費については五・二%増の高い伸び率を確保しており、また、百万人の雇用創出・安定を目指す事業規模一兆円の雇用活性化総合プランの実施を目指すなど、安全ネットと呼ぶにふさわしい内容となっており、国民の不安を払拭すると確信できるものであります。
賛成の第六の理由として、国民生活の質の向上に資する施策が織り込まれている点であります。
本予算においては、政府がゆとりと潤いのある国民生活を目指して、去る一月二十九日に打ち出した生活空間倍増戦略プランを実現する経費が織り込まれております。かかる施策等により、欧州並みの住宅床面積を実現することなどを目指しております。また、公共事業費におきましては、市街地整備五三・八%増、自然公園二七・五%増など、生活関連社会資本に手厚い予算配分がなされており、生活の質の向上に大いに役立つものであります。
以上、本予算に賛成する主な理由を申し述べました。一刻も早く来年度予算を成立させることは、国民が切望するところであり、世界に向けて景気回復の取り組みについての我が国の強い決意をメッセージとして発信することにもなります。
平成十一年度予算三案は、大規模な減税や二十一世紀を展望した公共事業を中心に据えて内需拡大を図り、民需主導による安定的成長軌道に乗せ、我が国経済が再び活力を取り戻すよう、国民一人一人が夢と希望に満ちあふれた将来を思い描くことができる社会を実現するためにも不可欠な予算であります。
政府におかれましては、予算成立後は速やかにその実行に邁進されることを強く期待して、私の賛成討論を終わります。(拍手)