宮澤喜一の発言 (本会議)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○国務大臣(宮澤喜一君) 政府の提案には基本的には賛成であるけれども、幾つか注文したいことがあるという中で、一つ、いわゆるベンチャーキャピタルについて御指摘がありました。
我が国の経済が今の危局を乗り切って二十一世紀に臨むためには、どうしても私はこの問題が大変必要であると思いますから、御指摘になられたことに大変共感を感じております。
御存じのように、いわゆる開発銀行は民間のリスクがとりにくい、戦後で申しますと重厚長大な産業を育ててまいりましたが、八〇年代ごろになりますと、日本の経済が円熟しまして、どうも開発銀行というのは民業圧迫だというようなことが言われた時代がございます。
ところが、今になりますと、また市中銀行がどうも元気がすっかりなくなりまして、今度の日本政策投資銀行に負うところが多い、まことに皮肉な展開をいたしておるわけですが、それこそベンチャーキャピタルなどは本当に市中機関がたとえ力が強くなってもなかなかリスクがとれない分野でございますから、今でこそ日本政策投資銀行に、それは私も大いに期待をいたしたいと思います。
そのための資金等々の手当て、入り用なことは必ずいたしますが、人員につきましては、開発銀行の仕事が大分長年の間に変わってまいっておりますから、人々の重点配置ということも銀行で十分に考えてもらうべきではないかというふうに思います。
それから、同じ問題につきまして、エンゼル税制ということについてもお話がございました。
御承知のように、今エンゼル税制というのは、あるのはあるわけでございます。申しわけ程度とは申しませんが、なかなかこれ、税法で面倒なものですから、思い切ったエンゼル税制はできていない。
ただ、それは、我々国民ももう少し投資マインドを持ってもらいませんと、貯蓄だけではなかなかいきませんので、投資をするということをやはり国民が考えてもらう必要があって、今、金利が低いものですから、勢いそういう動きが出ておりますので、投資マインドが出てきましたら、やっぱりそれにふさわしいぐらいなエンゼル税制みたいなものをもう少しアクセントをつけてやるべきではないかというふうに私も考えています。(拍手)
─────────────