河野洋平の発言 (外交・防衛委員会)

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○国務大臣(河野洋平君) このたび外務大臣に就任をいたしました河野洋平でございます。
 矢野委員長を初め、委員各位に謹んでごあいさつをさせていただきます。
 私は、前回の外務大臣としての経験、また、これまでの日本外交の成果を踏まえながら、使命を全うすべく全力を尽くす決意でございます。
 日米安保体制を基礎とする日米関係が我が国の外交の基軸であることは言うまでもありません。これに加え、私は、特に近隣諸国、すなわちロシア、中国、韓国、ASEAN諸国などとの関係強化に努めてまいりたいと存じます。また、アジア太平洋をめぐる地域協力や、国連を初めとするグローバルな取り組みへのより積極的な参画を通じ、我が国の安全と繁栄、ひいては国際社会全体の安定と繁栄の確保に向けて最大限の努力をいたしてまいります。
 私は、我が国が議長国を務めます明年の九州・沖縄サミットを当面の最重要の外交日程の一つと考えておりまして、沖縄県を初めとする各自治体と緊密な連絡をとりつつ万全の努力をしていく考えであります。九州・沖縄サミットは、二〇〇〇年という節目の年にアジアで開催をされます。このサミットでは、急速な高齢化、高度情報化やグローバル化により生じる諸問題を乗り越えて、二十一世紀がよりよく明るいものとなるよう力強いメッセージを沖縄から発出したいと考えております。
 次に、北朝鮮情勢に関して申し上げます。
 昨年のミサイル発射以来、米韓と連携し、包括的かつ統合されたアプローチを共同で練り上げてまいりましたが、先般、北朝鮮は、米国との協議が行われている間はミサイルを発射しない旨発表するに至りました。我が国は、これを踏まえ、先般、チャーター便を再開することにいたしました。この措置により、米朝関係改善の流れが一層強固なものとなり、さらに朝鮮半島情勢全般、及び日朝関係全般にもよい影響を及ぼすことを期待いたしております。私としては、日米韓三国の緊密な連携のもと、日朝が互いに前向きの対応を取り合いつつ日朝関係を改善していくことができるよう、引き続き努力をしていく考えであります。
 インドネシアの安定は、アジア太平洋地域の安定と繁栄のために極めて重要であります。我が国は、ワヒド新大統領のもと、インドネシアが改革努力を継続することを期待するとともに、引き続き支援を行っていく考えであります。
 また、東ティモール問題については、情勢の安定と避難民の状況の改善を図り、独立と国づくりに向けたプロセスを順調に進展させるために、我が国としてできる限りの支援を行っていく考えであります。
 先般の米国上院による包括的核実験禁止条約の批准の否決を受けまして、非核三原則を支持し、国際社会の中で率先して核不拡散・軍縮を唱えてきた我が国は、山本政務次官を米国に派遣し、米国に対し直接CTBTの批准に向けた努力の継続を求めました。また我が国は、国連総会第一委員会に究極的核廃絶決議案を提出して、核軍縮・不拡散に国際社会全体として取り組むよう呼びかけております。
 二十一世紀を間近に控える今日、世界各地で依然、後を絶たない紛争への対処は国際社会の重要な課題であり、紛争をあらかじめ予防することの重要性がますます強く認識されております。我が国としては、十二月にベルリンで開催される紛争予防のためのG8外相特別会合の成功に向け積極的に貢献をするとともに、国連やASEAN地域フォーラムにおける紛争予防の議論についても、これに積極的に参加してまいりたいと思います。
 今日の国際社会において我が国に期待される役割はますます大きく、その地位にふさわしい責任はますます重くなってきております。そのような期待を我が国が果たしていくためには、国民の皆様の御理解と御支援が不可欠であり、その観点からも、本委員会での御議論は極めて重要であります。
 何とぞ、委員の皆様方の御指導と御協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。

発言情報

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発言者: 河野洋平

speaker_id: 31577

日付: 1999-11-09

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会