阿南一成の発言 (行政監視委員会)
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○阿南一成君 次に、今回の一連の不祥事に絡んで、県警の最高幹部であるキャリアの本部長、警務部長、刑事部長、そして外事課長などがみずからの保身とか出世のことを気にして誤った方向に警察運営を行ったのではないかということを指摘する声があります。
確かに、一連の不祥事や殺人事件の捜査の結果から見ると、かつて神奈川県警において消極的捜査指揮をした者がその後の人事で栄進を重ねていくという現実を見て、現場の警察官がそのように結びつけかねない問題もあろうかと思うのであります。したがって、キャリアの幹部は組織の中での毅然とした姿勢と職責に耐え得る能力を身につけていくことが大切であります。また、警察庁の人事においても、消極的ミスについてもけじめをつけ、現場の警察官や一般社会が十分に納得し得るものとすることが重要であります。
それはそれとして、ともするとこのキャリア制度の問題をとらえて意図的に警察組織の中に不協和音をかき立てようとする動きもあります。世の中が複雑化し、各省庁間の連携や国際的な捜査協力の重要性が叫ばれているときに一部の事象をとらえてキャリア制度全体を悪者呼ばわりすることはいかがなものか。
もしキャリア制度の中に問題があるとするならば、それは採用時の審査、採用後の教育、第一線の実務修習などを通じて幹部警察官として能力の向上を図ること、そしてキャリア警察官の人事についても、一般警察官同様、仕事をしようとして積極的ミスを犯した者よりも特に保身としか考えられないような消極的ミスに対して厳しい組織であらねばならないと思います。それで、キャリア以外の優秀な警察官の登用などにも格段の工夫が必要だと思うのであります。
長官として、今後このキャリア制度の問題をどのように運用していかれるのか、率直な御意見を伺いたいと思います。