河野洋平の発言 (外務委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○河野国務大臣 小渕総理の突然の御病気ということで森新総理が誕生いたしました。森新総理もまた、小渕総理の気持ちを体して、その考え方を継承して、ひたむきに我が国が国際社会の中で信頼される国になるための努力を続けていかれる、こういうお気持ちでございます。
さらに、ことしは、九州・沖縄サミット、日本が、国際社会にしっかりとした我が国の姿勢を、また国際社会に貢献する姿を示す絶好の機会でもございます。時あたかもミレニアム、新しい千年紀が始まるこの年に当たって森総理を支えて日本外交を進める、この仕事はまことに責任の重いことでございます。微力でございますけれども、全力を挙げて総理を支え、日本外交を進めてまいりたいと考えております。
今、伊藤議員からるるお話がございました。国際社会というものも大変なスピードで変化していると思います。
私は、ことしの一月にヨーロッパを歴訪いたしました。欧州におきます政治の変化というものはまことに大きなものがございます。これまでそれぞれの国は、主権国家として、国家の主権というものをいかに守るか、国家の主権こそ最も重要なものだ、つまり、国家のアイデンティティー、そういったものに対する関心が非常に強かったわけでありますが、今や、EU、欧州共同体と言われるあのヨーロッパの国々は、むしろ国家の主権ということよりも、例えば人権問題に大きな関心を示す、あるいは次の時代に向かって、いわゆる欧州統合という、一つの国家よりも地域の統合に向けてそれぞれの政治家がチャレンジをする。そういう姿を見るに及んで、私は、随分と政治家としての目標も変わってきたなというふうにつくづく思いました。
まだまだアジアにおきましては、主権国家、国家の主権というものを極めて大事にする、そういう状況でございます。我が国も、国家の主権というものをもう一度改めて確認をし、そうした国家の主権というものをいかに確立をするかということが重要である、そういう時期であると私は思っておりますが、やがてこうした考え方は、ヨーロッパが通ったように、次の時代、改めて新しい政治形態というものに向かってどこかの国がチャレンジを始める、そういうこともきっとあるだろうと思います。
なかなか一つの国だけで平和を維持するというわけにいかないということを、我が国の国内でもおっしゃる方々がいらっしゃいます。最近、見てみましても、朝鮮半島を初めとしてそれぞれの地域が、自分の国だけではない、周辺国とともに平和をあるいは繁栄をつくる、そういう努力というものが顕著になってきているわけでございまして、我々は、経済の面において、あるいは文化の面において、国際社会の交流と申しますか、そういったものにもっともっと大きな関心を持つべきだと思います。
もちろん、それぞれの国がその歴史が持つ、あるいはその歴史がはぐくんできた多様な文化が、それぞれの国あるいはそれぞれの地域にはございます。そうした文化の多様性を大事にしながらも、それをお互いに容認しながらも、その上に立ってお互いが協力し合えるものは何か、つまり、経済的な協力関係というものはどういうものがあるか、あるいは文化的な協力関係というものはどういうものがあるかということを考えていく、そういう時代に進んでいくであろうという予感といいますか、そんな感じも持ちながら、昨今の国際情勢の動きを見ているところでございます。