中曽根弘文の発言 (本会議)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○国務大臣(中曽根弘文君) 私に対しましては六問お尋ねがございました。
 まず最初は、子供たちの進路の実態等について調査をすべきとのお尋ねでございますけれども、子供たちがこれからの変化の激しい時代においてみずから学び、みずから考え、そして課題を発見し解決していく力を身につけることは極めて重要でございます。こうした力が身につかず、学業の途中で中退したり、卒業しても進学も就職もしない者につきましては、その原因、その後の進路等を把握することが、今後指導の改善を図っていくために必要なことと考えております。
 今後とも、高校卒業後の無業者の実態調査を行うなど実態の把握に努めるとともに、生徒が意欲を持って学び、また卒業後円滑に職業生活に入っていくことができるよう、学校における学習指導や進路指導の改善充実に努めてまいります。
 次に、社会的セーフティーネットとしての教育の重要性や、学校教育と職業の接続についてのお尋ねでございました。
 創造性に富みチャレンジ精神を持って主体的に生きていく人材を育成することは、我が国の経済発展を支える上で極めて重要な課題と考えております。このため、新しい学習指導要領では、新たに創設した総合的な学習の時間におきまして体験的な学習や問題解決的な学習を重視するなど、生徒の個性や創造性を育てる教育の充実を図ることとしております。
 また、学校教育と職業との接続に関しましては、昨年十二月の中央教育審議会の答申において、小学校から発達段階に応じて勤労観を育て、将来の職業選択について考えさせるキャリア教育の充実を図ることや、職業生活に結びつく学習の重視、企業等の採用における個人の能力、知識、技能の重視などについて御提言いただいたところであり、この提言を踏まえまして、今後とも学校から職業生活に円滑な接続が図られるよう、一層努力してまいる所存でございます。
 次に、子供が大切にされる町づくり、学校の高度化についてのお尋ねでございましたけれども、今後多くの学校が校舎の改築等の時期を迎えることを踏まえまして、安全で個性と特色を持った学校施設として整備していくことが重要であると考えております。
 その際、学校施設の複合化を含めまして、地域コミュニティーの拠点としての開かれた学校づくりや校内LANの整備等、教育の情報化に対応した施設整備が重要と考えており、文部省といたしましては、このような取り組みを支援してまいります。
 今後の学級編制及び教職員配置についてのお尋ねでございますが、今後の学級編制や教職員配置のあり方につきましては、現在、教職員配置の在り方等に関する調査研究協力者会議、ここにおきまして、中央教育審議会答申の提言内容を基本として、また諸外国の実態等を参考としつつ、教職員配置と定数のあり方や学級規模及び学習集団のあり方について検討を進めているところでございます。また、仮に全国一律に三十人以下学級を実施すれば、国、地方を通じ相当の財政負担が必要となり、この点についても十分慎重な検討が必要でございます。
 文部省といたしましては、今後新たな施策に着手できるよう、協力者会議における検討も踏まえ、適切に対応してまいりたいと思っております。
 中高一貫校についてのお尋ねでございますけれども、高等学校の入学者選抜につきましては、選抜方法の多様化などの改善を進めてきたところであり、特にことしの四月に入学する生徒の選抜からは、特別の事情のある場合には調査書や学力検査の成績を用いずに、例えば面接や作文などの方法により行うことができるようにしたところでございます。
 お尋ねの中高一貫教育は、ゆとりを持って学校生活を送ることができるようにするため、入学者選抜を行わずに高等学校に進学できるようにするなど、中学校と高等学校の垣根を低くすることを目的とした制度であります。当面、全国に五百程度ある高等学校の通学区域に一校整備されることを目標に、中高一貫教育校の整備を積極的に促進してまいりたいと考えております。
 最後に、復興担当教員配置の継続についてのお尋ねでございますが、先ほど官房長官からも御答弁ございましたが、震災に遭った児童生徒の心のケアは非常に重要なことでございます。阪神・淡路大震災による児童生徒への影響を踏まえまして、震災直後の平成七年度から兵庫県に対し、通常の定数措置に加えましてカウンセリング担当教員を配置しているところであります。平成十一年度におきましても、兵庫県の実情や御要望を踏まえまして、児童生徒の心の健康に関する相談等に適切に対応できるよう、二百七人の教員の定数加配を行いました。
 平成十二年度の取り扱いにつきましては、兵庫県からの具体的要望や実態調査等を踏まえながら適切に対応してまいりたいと考えております。(拍手)
   〔国務大臣中山正暉君登壇、拍手〕

発言情報

speech_id: 114715254X00520000210_010

発言者: 中曽根弘文

speaker_id: 19137

日付: 2000-02-10

院: 参議院

会議名: 本会議