深谷隆司の発言 (本会議)

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○国務大臣(深谷隆司君) 山本議員の私に対する質問は三問あると思います。
 一つは、欧米では原子力発電所の新設を考えていないのに、ほとんどないという状態なのに、日本は何で二十基も計画をしておるのか、その計画を見直して、むしろ既存の原子力発電所の安全に全力を尽くせということでございます。
 申し上げるまでもなく、それぞれの国のエネルギー政策は、その国の置かれている環境だとか条件に合わせて独自に計画を立てていくべきものだと私は思います。日本の場合のように全く油がない状態の中でどうやってエネルギーを供給するか、大変苦労が多いところであります。
 我々のエネルギー政策は、安定供給、それから環境保全の確保あるいは経済成長、この三つを同時に達成していき、なおかつ地球の温暖化にどう対応するかということを考えてまいりますと、目下の状態の中では、原子力発電所、そして原子力エネルギーが最も適していると思わざるを得ない。私どもは粛々としてこの計画を進めていきたいと考えています。
 ただ、御指摘のように、原子力発電の安全性については、これは万全を期していくというのは全くそのとおりでございまして、昨年の十二月には小渕総理大臣は伊方原子力発電所を視察し、私も福島第二発電所を視察いたしまして、そこで大変な緊張感の中に真剣に取り組んでいる姿を見てまいりました。多重防護装置その他含めて安全であるという確信を持ったわけでありますが、一層これについては厳しく見詰めていきたいというふうに思っています。
 また、さきの臨界事故から得た教訓を、反省は反省として受けとめて、さきの臨時国会では原子力災害防止のための特別措置法だとか原子炉規制法の改正などを行ったわけでありますが、これに基づいて一層努力を尽くしていきたい。そのことによって国民の皆さんが安全性を確信せられ、そのことがさきに小渕総理も言われました京都の環境会議のCO2の排出削減につながっていくような、そういう政策を進めていきたいと考えます。
 第二の点は、自然エネルギーの問題でありますが、我が国も欧米のように自然エネルギー導入目標をさらに高めて、せめて一次エネルギーに占める比率を二〇一〇年には一〇%として提示すべきだ、こういう御意見でございました。
 これも総理がお答えいたしましたけれども、我々は、二〇一〇年において新エネルギーはその導入量を現在の三倍にしよう。一次エネルギー供給量の三%を確保しよう。これは一見数字で見ると少ないようでございますが、例えば太陽光発電の場合でございますと、現在の実に九十倍、五百万キロワットにしようということでありますから、かなりの前進であると考えます。同時に、欧米の自然エネルギーというのは水力とか地熱の発電も計算に入れています。これを我が国の新エネルギー計画の中に加えますと、十年で七・五%でございますから、欧米に遜色ない前進ではないかというふうに考えております。
 新エネルギーは、例えばコストがまだ高いとか、自然に対応していかなきゃなりませんから、安定供給の面でそれぞれ問題点がありますけれども、議員御指摘のように、全力を挙げて新エネルギーを開発していくということは大事なことだと心得ております。
 第三点は、我が国の持てる経済力を、あるいは技術、国民の英知を結集して自然エネルギー開発に取り組むことによって新しい産業の発展、新雇用の創出、コスト削減と技術発展が保障される、それから国際社会における名誉ある地位を占めるためにも自然エネルギーの開発を国策とする日本の政治の意思を示せ、こういうことでございました。前半の御意見は全く同感でありますし、後半も示唆に富んだお話だというふうに受けとめています。
 先ほども申しましたように、新エネルギーは難点もございますけれども、これを進めるために全力を挙げたい。関係予算で申しますと、過去五年間で倍増しているということもお考えいただきたいと思います。
 また、太陽光発電については、九八年の数字でございますけれども、推計値で約十三万キロワットまで導入が進んでおります。これはアメリカを抜いて世界一でございます。このような目標に向かって全力を挙げてまいりたいと考えております。(拍手)
   〔国務大臣清水嘉与子君登壇、拍手〕

発言情報

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発言者: 深谷隆司

speaker_id: 18793

日付: 2000-02-10

院: 参議院

会議名: 本会議