森喜朗の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(森喜朗君) 初めて当選をされて、率直な御意見を発せられたわけでありますが、感銘深く拝聴いたしました。
いじめについてのお尋ねでありますが、いじめ問題を解決するためには、弱い者をいじめることは人間として絶対に許されないとの認識のもと、奉仕活動や自然体験活動などを通じて、子供たちに、命を大切にし、他人を思いやる心など、基本的な倫理観をはぐくむことが重要であると考えております。学力だけに偏ることなく、個性豊かで、体育、徳育、知育のバランスのとれた全人教育を推進してまいりたいと考えております。
教育基本法についてのお尋ねでありますが、教育基本法は、制定以来半世紀を経ております。抜本的に見直す必要があると考えております。
今後、教育改革国民会議において、例えば我が国の文化や伝統を尊重する気持ちを養う観点や生涯学習時代を迎える観点、あるいは教育において家庭や地域が果たすべき役割といった観点を初め、さまざまな観点から幅広く議論を進めていただきたいと考えております。
民法改正についてのお尋ねがありました。
まず、これは法律的には選択的夫婦別氏制度と言います。
この導入についてのお話でありますが、これは婚姻制度や家族のあり方とも関連する重要な問題でありまして、国民や関係各方面の意見が現在分かれている状況にありますので、国民各層の御意見を幅広く聞き、また、各方面における議論の推移も踏まえながら、適切に対処していく必要があるのではないかと考えております。
また、嫡出でない子の法定相続分等についてでありますが、民法上、嫡出でない子と嫡出である子の相続分に差異が設けられている点の解消につきましても、選択的夫婦別氏の問題と同様に、国民や関係各方面の意見が分かれている状況にありますので、国民各界各層の御意見をこれも幅広く聞くなどいたしまして、適切に対処していく必要があると考えております。
テレビや雑誌、ゲームなどの青少年を取り巻く環境について、暴力や性犯罪がはんらんしており、青少年にとって大きな問題であるとの御指摘でありますが、これらの問題は、申すまでもなく大人社会の責任であります。青少年を取り巻く社会環境の改善のため、社会が一体となった取り組みを進めることが極めて重要であると考えております。
また、子供たちを有害情報から守るための法律の早急な制定を促す御意見をいただきました。
私は、かねてから、少年非行対策は与野党対立案件にあらずと考えておりますが、御指摘の点については、まさに議員と意見を一にするものであります。しかしながら、この種法律の制定につきましては、青少年をめぐる環境の浄化の基本的なあり方や表現の自由とのかかわりなど、国民的な合意の形成が必要であると考えられ、関係方面の幅広い議論を重ねていきたいと考えております。
国会における議論のあり方についての御質問がありました。
私は、多数決の原則とともに、よりよい結論を導き出すために議員同士が討論を重ねることは議会政治の真髄と言えるものであると考えております。積極的に議論を闘わせることは、最終的には多数決で決するにせよ、国民の前に争点を明らかにし、国民の政治への関心を高めるために重要なことであると考えます。
お尋ねの党首討論のあり方などの国会の運営に関する問題につきましては、国会において御議論をいただきたいと考えます。
小児医療についてのお尋ねでありますが、医療は、安心して子供を産み、健やかに育てる基礎になるものとして重要と認識しております。このため、小児専門の救急医療体制の整備、診療報酬における小児医療の適切な評価、小児医療施設の整備の補助などを行っているところでありますが、今後とも適切な対応をしていきたいと考えております。
国会議員の歳費の日割り支給についてのお尋ねでありますが、国会議員は国民の代表者であり、どのようなあり方がそれにふさわしいかとの観点から国会で御議論をいただく問題であると考えております。
残余の質問につきましては、関係大臣から答弁させます。(拍手)
〔国務大臣津島雄二君登壇〕