北側一雄の発言 (予算委員会)
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○北側委員 公明党の北側一雄でございます。
まず最初に、総理の政治姿勢につきましてお尋ねをさせていただきたいと思います。
総理、モラルハザード、最近、最近でもないですかね、この数年間、このモラルハザードという言葉がよく使われております。倫理観の欠如と訳されておりますけれども、これはもともと保険用語だそうでございまして、例えば、火災保険に加入することによって被保険者の火災に対する注意が散漫になって火災事故が発生する確率が高くなったような場合をこのような言葉で言うそうでございます。
最近は、こういうもともとの言葉から少し離れまして、広く経済、社会、また企業の中で構造的に生じている倫理、モラルの著しい低下を指してモラルハザードという言葉が使われております。
総理、私、庶民から見ますと、多分これはこういうことじゃないのかなというふうに思っておるんです。少し具体例で申します。こつこつと働いてようやっとマイホームを購入した。ところが、バブルが崩壊して地価は半分以下、住宅ローンだけが家計に重くのしかかっている。景気低迷がずっと続く中で、当然所得もふえない。それでも、歯を食いしばって消費を削り、まじめにローンを支払っている。一方で、あのバブルの当時、バブルで踊った人や企業の中に、責任を回避していまだにぬくぬくと生きている人たちがいる。庶民からいいますと、これは、平たい、俗な言葉で言いますと、正直者がばかを見る、そういうふうに見える社会だと思うんですね。私は、この正直者がばかを見る社会であっては絶対ならないわけでございまして、やはり、まじめに頑張った人が十分に報われる社会というものをつくっていかないといけないというふうに思うわけでございます。
その意味において、私は、今政治に強く求められておりますのは、経済や社会や、また、何よりもこの政治の場面において、モラルハザードというものをいかに阻止するか、モラルというのをどう確立するのか、それが求められているというふうに思います。具体的には、公正公平な、明確な社会のルールをつくっていく、そういうことが極めて重要じゃないのかなというふうに思っております。総理、いかがでしょうか。