日野市朗の発言 (法務委員会司法制度改革審議会に関する小委員会)
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○日野小委員 民主党の日野市朗でございます。
きょうは、おいでをいただきましていろいろお聞かせをいただいて、本当にありがとうございました。それから、大変なスピードでいろいろ御論議をなさっておられること、心から敬意を表します。大変お忙しい方々がこんなにやっておられるということ、その情熱がちゃんとこっちにも伝わってきているような思いがあります。
ただ、先ほど佐々木委員の方から法曹人口の問題について話がありました。それに関連をして、法科大学院の構想についてちょっと私の意見を述べさせていただきたい。または、ちょっとお話も伺いたいと思います。
この文書によりますと、「法曹養成制度として有力な方策の一つ」というふうにお書きになっているのですが、今佐藤参考人がおっしゃったこと、それからその後に続く法科大学院についての記述のぐあいからして、大体既定の路線のように私としては感じておりますが、そういう見方でよろしいのかどうかということをお答えいただきたい。
それから、私、この法科大学院構想ということが取り上げられるに至った経緯について、若干の不安感を持っております。といいますのは、この法科大学院構想というのはかなりフィーバーだったような感じがするのですね。みんな熱に浮かされたように法科大学院、法科大学院、ロースクールと、あらゆるいろいろな方々からこの問題の提起がなされました。それはそれなりにそういう提起が出てくることは決して意味のないことではないと私は思いますし、それに、そういうフィーバーができる素地はやはりあったと思うのですね。
ただ、私、いろいろ考えてみまして、いろいろな方々の御意見も伺ったのですが、これは百家争鳴でございますね。どのようなふうにこの法科大学院を構想していくか、これはいろいろな方々がいろいろなことをおっしゃっている。そういうのを見まして、私、すとんと胸に落ちないのですね、一つも。やはりアメリカのように、ロースクール、それからビジネスの方ではビジネススクール、こういうものがずっと歴史的に積み上げられてきたところとは違いまして、日本の場合はそういう積み上げがないわけでございますから、これは百家争鳴になるのも当然だろうというふうに思うのです。
ただ、この法科大学院構想というものをいろいろ伺って、私としては、どんな形をとるにしても、これだけ多くの方々がこれだけ多くのことを言って、そしてそれぞれの下にはまた組織がいろいろありまして、そういう議論がずっと闘わされているわけですが、果たしてこれでうまくいくのかなというような感じが一つしております。
それよりは、むしろ従来の伝統的な法学部というもの、これはもう現状を見ると、これは日本の法学部の伝統なんでしょうが、それぞれお偉い学者の先生方がそれぞれに専門化された学問のところをいろいろ研究して教える。そして、実務とは全く関係のない教え方をしているわけですね。ここのところをきちんと改めることによって、今までの制度からそう大きく離れることなしに法曹養成ができるのではないか、むしろその方がいいのではないかというような感想をこのごろ抱くようになっています。ですから、思い切って司法試験ももっと易しいものにして司法修習をもっと厳しくするとか、いろいろ方法はあろうか、こんなふうに思うのですが、いかがでしょう。
ほかにも伺いたいこともありますが、それはまたこの次の順番にやらせていただきます。