小林興起の発言 (本会議)

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○小林興起君 自由民主党の小林興起でございます。
 私は、自由民主党、公明党、保守党を代表して、ただいま議題となりました公職選挙法の一部を改正する法律案につきまして、賛成の討論をいたします。(拍手)
 二十一世紀を目前に控え、歴史の大きな転換期にある今日、参議院が、長期的視野のもと、個々の議員の見識を発揮し新たな国づくりに向けた基本課題に取り組むことが強く望まれております。そのため、今がまさに参議院にふさわしい選挙制度改革への転機であります。
 参議院の選挙制度につきましては、昭和五十七年に拘束名簿式比例代表制が導入されましたが、候補者の顔の見えない選挙、過度の政党化の進展、政党の行う順位づけが有権者にとってわかりにくいといった批判がなされ、その導入以来、各方面において絶えず改革の論議がなされてきたところであります。
 今日、国家の重大課題が山積し国民の政治意識が多様化する中、国民の多元的な意思を政治に反映し参議院の独自性を十分に発揮するために、選挙制度の改革はもはや先送りできないのであります。この時期を逃すと改革が四年後になることをも考慮し、国民に対し責任を負うべき与党といたしましては、これ以上改革を先延ばしすることなくこれに真正面から取り組み、ここに現行の拘束名簿式から非拘束名簿式に改める改革を決断するに至ったのであります。
 賛成の第一の理由としては、非拘束名簿式比例代表制は、選ぶ側にとっても選ばれる側にとってもわかりやすく、最も適切な選挙制度となることであります。
 すなわち、非拘束名簿式比例代表制は、今までと異なり候補者個人の選挙活動が行われ個人名の投票が選択できるので、有権者にとって候補者の顔の見える選挙となります。また、当選順位が個人名票の獲得順で決定されるので、有権者、候補者双方にとってわかりやすくなり、さらに当選者は、全国の選挙民との結びつきが強くなるので、それを踏まえた議員活動により参議院の独自性の発揮に寄与できることになります。
 賛成の第二の理由としては、選挙運動が過重なものとならないよう十分工夫されていることであります。
 すなわち、候補者個人の選挙運動について、旧全国区のときに認められていた選挙運動よりも大幅にその量を抑制するとともに、あわせて、新聞広告、政見放送、選挙公報等については従来どおり政党単位に認めることで、個人の選挙運動ができるだけ過重にならないような仕組みとなっていることであります。
 第三に、さきの通常国会で、参議院において与党が提案いたしましたが残念ながら廃案となりました参議院議員の定数を十名削減することについて、この法案に改めて盛り込み、国会がみずからも改革を行うべきとの国民の強い要望にこたえることになるからであります。
 野党が法案反対の根拠として挙げている参議院における協議会報告は、実務者から成る協議会が、その議論を整理して、ことし二月に各会派代表者懇談会に検討のための素材として報告したものにすぎません。その後、参議院各会派の最終合意の場である各会派代表者懇談会においては何もまとまらなかったにもかかわらず、この協議会報告を各会派間の合意と一方的に位置づけて与党の改革案がそれに反するというのでは、反対のためにする主張にほかなりません。
 来年夏の参議院通常選挙を控え、二十一世紀の新しい時代にふさわしい参議院の構築に向け、今回の改革は、候補者の顔の見える、そして国民が当選者を決定する選挙制度であることを改めて強く訴えるものであります。
 最後に、倫理選挙特別委員会は九月二十一日設置され、十月五日以降十月十九日までの間、理事会十回、委員会四回がセットされ野党の出席を丁寧に呼びかけましたが、残念ながらただの一度も野党の出席は得られませんでした。
 かくて野党が重要法案が山積する今国会の審議を拒否した結果、いたずらに貴重な時間が空費されたことも指摘しておかなければなりません。
 また、倫理選挙特別委員会において、野党から引き続き本法案の審議を行うべきとの主張がありましたが、野党の質問は同じ趣旨の質問を繰り返すばかりであり、委員会において採決が行われたことは至極当然のことであると考えるのであります。
 重ねて、大事な国会の審議を拒否し続けた野党諸君に猛省を促すとともに、今後の重要法案などの審議に国民から負託を受けた国会議員としての責務を果たされますよう心から御期待申し上げ、私の賛成討論を終わります。(拍手)

発言情報

speech_id: 115005254X00720001026_022

発言者: 小林興起

speaker_id: 14823

日付: 2000-10-26

院: 衆議院

会議名: 本会議