鴨下一郎の発言 (本会議)
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○鴨下一郎君 自民党の鴨下一郎でございます。私は、自民党、公明党及び保守党を代表して、ただいま議題となっております健康保険法等の一部を改正する法律案及び医療法等の一部を改正する法律案に対して賛成の意を表するものであります。(拍手)
御案内のように、急速な少子高齢化が進む中で老人医療費は急増しております。さらに今後、団塊の世代が高齢期に差しかかり、一層高齢化が進行することが予想されます。その中で、増大する高齢者の医療費をどのようにコントロールし、またどのように公平に負担していくかといった問題は、今や国民的な課題と言っても過言ではありません。
そのためには、医療保険制度、医療提供体制の両面にわたり制度の抜本的な改革を図り、来る二十一世紀にも我が国が誇る国民皆保険を維持し、国民が安心して良質な医療が受けられる体制を確固たるものにしなければなりません。
今回政府から提案された二法案は、老人保健制度については月額上限つき定率一割負担制を導入するとともに、患者の病態にふさわしい医療の提供のため病床の区分を見直すなどを内容とするものであります。
まず、健康保険法等の一部を改正する法律案でありますが、高齢者の一部負担について、長年の懸案であった定率一割負担制を導入することとしています。高齢者の方々にも医療費に対するコスト意識を持っていただくとともに、定率負担となっている若年者とのバランスを図るという観点から、意義あるものと思います。
また、その導入に当たっては、上限を設定するとともに低所得者の方の入院について格別の配慮を行うなど、多様な高齢者の生活実態に合ったきめの細かな措置が講じられていると考えております。
また、高額療養費については、所得の高い方に応分の負担をお願いするとともに、実際にかかった医療費に応じた負担をお願いするとの見直しを行うこととしております。これは、家計の負担能力に配慮するとともに、医療を受ける方と受けない方との公平を図るためのものであり、適切な措置であると考えます。
次に、医療法等の一部を改正する法律案についてであります。
まず、現行のその他の病床を療養病床と一般病床に区分し、それぞれの機能にふさわしい職員配置基準や構造設備基準を定めることとしております。これにより、慢性期の患者と急性期の患者が混在している我が国の医療の大きな問題点を解消し、患者にとって満足度の高い医療をより効率的に提供できる基盤が整備できるものと考えられます。
また、現在努力義務とされている医師、歯科医師の臨床研修を必修化することや広告規制を緩和することも重要な改正です。特に、診療に従事しようとするすべての医師、歯科医師が、患者とよりよい信頼関係を築くための十分な診療能力を身につけることを制度的に担保しようとするもので、臨床研修の必修化は、医療機関における優秀なスタッフの確保、さらには国民に対する質の高い保健医療サービスの提供につながる大きな意義のある改正であると考えます。
このように、今回の二法案は、いずれも医療制度を持続可能な効率的で安定したものへ見直すための抜本的な改革の第一歩を踏み出すものであり、私どもとしましては、賛意を表するものであります。
もとより、医療制度の抜本改革は、今回の改正だけで達成されるわけではありません。引き続き、連立与党及び政府が協調して、広く国民の御意見を聞きながら、全力を挙げて取り組むとの我々の決意を申し上げ、私の討論を終わります。
どうもありがとうございました。(拍手)