堺屋太一の発言 (交通・情報通信委員会、経済・産業委員会連合審査会)
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○国務大臣(堺屋太一君) 畑委員御指摘のとおり、ITはあくまでも道具でございまして、道具が普及することが目的ではなしに、その道具を使ってどのような世の中をつくるか、どのような生活をつくるか、それが重要な問題だと思います。
この本法案におきましては、第一条において、ITの活用により世界的規模で生じる急激かつ大幅な社会経済構造の変化に的確に対応するために、高度情報通信ネットワーク社会の形成を推進すると書いておりまして、第二条では、当該社会を、インターネット等の高度情報通信ネットワークを通じて自由かつ安全に多様な情報や知識をグローバルに入手し、共有し、発信することにより、あらゆる分野における創造的かつ活力ある発展が可能になる社会と、こういうぐあいに定義しているわけです。
しかし、この定義は、御指摘のように、どちらかといえば技術的な面を強調しておりまして、その背景にある、その基本にあります社会構造、これがどういうものかということを考えますと、グローバルな情報の交換、共有によりまして各個人が好みのえにしでつながるような、好みの縁でつながるような新たな人間関係が構築できる社会、いわば好縁社会、好みのえにしの社会と呼ぶべきものだと考えております。こういう社会は、大昔の血縁社会、地縁社会、そして戦後日本にできました職縁社会、職業、職場のえにしでつながっている社会に続く第四の社会構造ではないかと思っております。
次に、産業経済の面で見ますと、ITによる生産、流通の生産性が向上する。それによって新規需要が創造され企業経営が効率化し、これを通じて経済産業が活発になるだろう、さらに文化の面でも独創的な文化創造や研究活動ができるだろう、そういうようなITを基本とした経済文化の発展がある。人間関係の面と経済文化の面と両方に効果があると、こう考えております。