森喜朗の発言 (本会議)
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○国務大臣(森喜朗君) 医療保険制度の抜本改革についてのお尋ねでございますが、急速な高齢化の進展などに伴い医療費が増大する一方、このところ経済が低迷していたことなどに起因して医療保険の財政は厳しい状況になっております。こうした中で、制度を将来にわたって持続可能な安定的なものにするために、医療保険制度の抜本改革は待ったなしの状況にあります。
本年度においては、改革の一環として、薬価差の縮小や診療報酬の包括化を推進するなどの措置を講じたところであります。また、今回の健康保険法等の改正案は、定率制をとる若年世代との負担の均衡や医療費に対するコスト意識の喚起といった観点から老人医療について定率一割負担の導入等を図るものでありまして、抜本改革に向けた第一歩であると考えております。
これらの改正に引き続き、平成十四年度に向け、高齢者医療制度の見直しなど精力的に検討を進め、将来にわたって医療保険財政の安定を図ってまいる所存であります。
医療保険財政の悪化の原因と我が国の医療水準についてのお尋ねでありました。
医療保険財政については、今も申し上げましたとおり、このところ経済が低迷していたことにより賃金が伸び悩んでいること、急速な高齢化の進展などに伴って老人医療費が増大していることなどから大変厳しい状況にあるものと認識をいたしております。
また、医療水準については、我が国の医療費のGDP比は他の先進諸国と比べて比較的低い水準となっておりますが、その医療制度は、国民皆保険のもと患者が自由に医療機関にかかることができ、また世界最高水準の平均寿命や低い乳幼児死亡率などの成果を見ても全般的に高い水準にあるものと考えております。
医療構造の現状を省みず、抜本改革をおくらせ、負担増を押しつけているとのお尋ねでございましたが、我が国の医療水準が世界的に見ても全般的に高いものであるということは今も申し上げたとおりでございます。
しかしながら、御指摘のように、病床数の多さや平均在院日数の長さなど効率性の面で改善を必要とする点があるのは事実であり、これまでも診療報酬改定において高齢者の慢性期入院医療における包括化なども進めるとともに、今回の医療法の改正案では、患者の病態にふさわしい医療を提供する観点から病床区分の見直しなどを行うことといたしております。
今後とも、世界に誇れる我が国の医療制度を維持し、国民が安心して医療を受けられる体制を守っていくため、医療制度の抜本改革に全力を傾注し、良質な医療を効率的に提供できる体制を構築してまいりたいと考えております。
残余の質問につきましては、関係大臣から答弁させます。(拍手)
〔国務大臣津島雄二君登壇、拍手〕