森喜朗の発言 (本会議)
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○国務大臣(森喜朗君) 冒頭、森内閣が退陣すべきとの御指摘がありました。
内閣支持率の変動についてはさまざまな要因があると思いますが、最近の厳しい調査結果につきましては、世論の動きを示す一つの指標として私も謙虚に受けとめております。
国民の負託を受けて内閣を預かる私といたしましては、臨時国会における国民生活に直結する重要案件等の処理に全力を傾注するとともに、もう一押しというところまで来た景気を本格的な回復軌道に乗せるほか、IT革命への対応、教育改革、そして社会保障改革の実行など、国民が求めている政策を着実に遂行することによって、私の責任を果たしていきたいと考えております。
今回の補正予算を編成した理由は、景気対策というよりも選挙を念頭に置いたばらまきであり、撤回すべきではないかとの御意見がありました。
これまでの政府・与党の迅速にして大胆な経済政策によって、我が国経済は緩やかながら改善しております。しかしながら、雇用情勢はいまだ厳しく、消費は一進一退の状況にあるなど、まさに正念場であって、もう一押しが必要な状況にあると考えており、こうした観点から補正予算を編成することとしたものであります。
このような認識のもと、十二年度補正予算におきましては、IT革命の推進を初めとする日本新生プランの重要四分野を中心に盛り込み、これらの施策により、二十一世紀における我が国経済の新たな発展基盤の確立を目指すとともに、民需中心の自律的回復に向けた動きをより確かなものとしていくこととし、同時に、歳出歳入の見直し、十一年度決算の剰余金の活用などによって国債の追加発行を極力抑制しており、ばらまき予算が財政悪化をさらに助長するという御指摘は当たらないものと考えております。
今回の補正予算に伴う公共事業等の追加による地方負担につきましては、従来の地方債措置に加え、地方交付税の増額を行うなど、地方公共団体が事業実施を円滑に行えるよう万全の措置を講じております。
また、十二年度補正予算におきましては、さきに述べたとおり、重要分野に特段の予算配分を図るとともに、国債の追加発行を極力抑制しており、単に財政悪化を招くとの御批判は当たらないものだと考えております。
財政法二十九条と今般の補正予算との関係についてのお尋ねがありました。
平成十二年度当初予算は、景気回復に向けて必要な措置を確保するとの観点から編成されたものの、依然として雇用情勢は厳しく、個人消費もおおむね横ばいの状態が続いております。このような状況のもと、景気の自律的回復に向けた動きを本格的回復軌道に確実につなげるとともに、我が国経済の二十一世紀における新たな発展基盤の確立を目指すとの観点から、IT革命の飛躍的推進等重要四分野に重点を置いて今回の補正予算の編成を行ったものでありまして、財政法に反するとの指摘は当たらないと考えております。
今後の財政運営についてお尋ねがありました。
我が国の財政事情は、平成十二年度末の国、地方を合わせた長期債務残高が六百四十兆円を超えるなど極めて厳しい状況にあります。
一方、我が国経済は緩やかな改善が続いており、企業部門を中心に自律的回復に向けた動きが続いているものの、依然として雇用情勢は厳しく、個人消費もおおむね横ばいの状態にあります。
このような状況のもと、政府といたしましては、景気の自律的回復に向けた動きを本格的回復軌道に確実につなげるとともに、我が国経済の新たな発展基盤の確立を目指すとの観点から、日本新生のための新発展政策を取りまとめ、これを具体化するための平成十二年度補正予算を提出いたしました。
政府としましては、これらの施策により我が国の景気回復をより確かなものとした上で、税制のあり方、社会保障のあり方、さらに中央と地方との関係まで幅広く視野に入れて財政構造改革に取り組んでまいります。
金融機関の不良債権処理についてのお尋ねでありますが、不良債権が景気や地価の動向等に応じ随時発生していく中で、各金融機関においては、これまでも、金融当局による検査結果も踏まえ、金融機能早期健全化法の資本増強制度等も活用し、適切な償却、引き当てに努め、着実に不良債権の処理を行ってきているところであります。
政府といたしましても、不良債権処理が適切に行われていくことは、金融システムの安定及び我が国経済の再生にとって必要不可欠であると考えております。今後とも不良債権の処理が適切に行われていくよう、引き続き最大限の努力を払ってまいります。
特別保証制度についてお尋ねがありました。
本制度は、一昨年十月に金融機関の貸し渋りが極めて深刻になり、我が国経済が未曾有の危機に陥った際に臨時異例の措置として導入したものであります。本年十月末までに百四十三万件、二十四兆一千億円と広く中小企業の方々に利用されており、この制度の効果もあって、我が国経済はデフレスパイラルに陥ることを回避できたことから、国民経済的な効果は大きかったと認識をいたしております。
本制度の利用をめぐって逮捕者が出たことは極めて遺憾であり、私としても今後の捜査の進捗を見守りたいと考えておりますが、保証の申し込みに際しては、いわゆる金融あっせん屋等の第三者が介在する場合には保証を断ることといたしておりまして、制度がずさんであるとの御指摘は当たらないものと考えます。
残余の質問につきましては、関係大臣から答弁させます。(拍手)
〔国務大臣宮澤喜一君登壇、拍手〕