坂本剛二の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○坂本委員 二年ぶりに戻ってまいりました。来てみてがっかりしてしまったんだけれども、今もどなたか言っていたように、国民的議論を巻き上げなきゃならないこの委員会の役割を果たしていないんです、ずっとここは。眠っていたんですね、眠っていたんです。何をやっているんだという感じで私は今来ているのですが、今ここで移転するかしないかの議論、そんな悠長なことをやっているときじゃないのですよ。
私は昔から、どこでもいいから新しい首都をつくってほしい、場所なんかどこでもいい、世界の人々が注目するようなすばらしいものをつくってほしい。国会機能、首都というのはその国の国民のシンボルなんです。アメリカなんかも、ワシントンへ、そしてスミソニアンへ、そして国会へ行くことが一生に一度のアメリカ国民の夢、これはもうみんなワシントンへワシントンへと言って生涯に一度は行ってみたいというものを持っておる。
一方では、オーストラリアのキャンベラのように、あの新しい首都を大きくさせるな、大きくさせるなといって、いまだに特急列車も二千メーター級の飛行場もないんです。メルボルンよりもシドニーよりも大きくさせちゃだめだ、キャンベラはちっちゃくしろ、ちっちゃくしろと。それから、ブラジリアもそのとおり。あれは、戦艦からの艦砲攻撃に当たらなきゃいい、そのかわり、どこの既存都市にも影響がないように山の中へつくっちゃえということで追っ払われちゃったのがブラジリアの存在で、カナダのオタワなんかも、英語圏とフランス語圏の人たちが対立していて、ちょうど中間に、そのかわりこのオタワを大きくするなと。首都でありながら、いまだに三十万都市。そういういろいろなものが、各国、今までの過去のあれにあるわけだ。
私はもっと違った視点から物を申しますと、今一番日本人が心にしなくちゃならないのは頭脳の流出なんです。どんどん日本からあらゆる人々が、優秀なのが出ていっている。その中で特に考えなくちゃならないのは、建築家。日本は地震国でしょう。だから、宇宙空間的な設計をする場がないのよ。だから、そういう希望と意欲と能力のあるすばらしい設計家はみんなどんどんアメリカへ行っちゃう、ヨーロッパへ行っちゃうんです。ところが、日本には技術があるのよ、そういう能力もあれば技術もある。そういうものをつくって、本当に世界の国際都市である日本の首都にふさわしい新しい首都をここでつくっていって、そういう流出した頭脳を呼び戻す。
アメリカは、ワシントンDCはランファンというフランス人が設計したんですよ、今のワシントンの町づくりを。二百年前にフランス人の手によってつくられたワシントンは、アメリカ最大の恥辱なんですよ。フランス人から、何を言っているんだ、アメリカ人よ、おまえらはおれらフランス人の力で今首都経営しているんじゃないかと言われる、これが最大の恥辱。
日本人には、もう本当に世界の耳目が注目するだけのさまざまな要因を持って、ほかの国にはない日本独自の文化、民族の遺産があるわけだ。こういうものを全部活用しながらすばらしい首都をつくっていって、そこに世界の人々においでいただく。今の東京においでくださいと言えますか。物価は高い、交通渋滞、何にもない、これじゃ言えない。もう世界の人々は日本へ行きたいんですよ、東京へ行きたい。東京へ行きたいけれども、来たら、目玉が飛び出るほど大変な思いをする。そういう国際都市はもうあり得ないのよ。
だから、ゆとりのある、先ほどだれかが言っているような形の新しい首都、これをつくっていくというのがこの国の今置かれている最大の課題なの。我々政治家がリーダーシップをとらずしてだれがリーダーシップをとりますか。
先ほど来から、千葉県は全然気力がない、どこでも、ある、ない、いろいろありますけれども、これは当たり前なんです。それは、政治家がこの国の将来を考えたときのリーダーシップを発揮する、これがこの委員会に課せられた使命なんです。
よろしくお願いします。