茂木敏充の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○茂木委員 先ほど来、この国会移転の問題に対して国民的な関心、ありようがどうか、各委員の先生方からそれぞれの見識の中で御発言があったわけですが、私は、現状において、では全国的に国民の関心が非常に高いかといいますと、冷静に考えて、そうでもない面もあるな。先ほど野田委員が千葉の例を出されてお話しされたことも納得もできるわけであります。また、国会移転に対する関心が例えば企業誘致的な発想での関心ではいけない、そう思っています。しかし、政治のリーダーシップというものを考えたときに、国民的な関心が十分ではないから今はいいんだ、そういうことではなくて、大切な問題であったら、いかに国民的な関心を盛り上げていくのか、こういう努力が必要なんだろうと思っています。
そういった中で、例えば、国会移転を行うことによって東京一極集中の是正が図られる、または組織がスリム化できる、さらに災害対策になる、これは間違いありません。しかし、国民はどうしても、マイナスが少なくなりますよ、こういうことでは十分関心を押し上げることというのは難しいんではないかな。プラスの面というのをきちっと、将来像というか夢を提示していく。いわゆる首都機能移転に伴ってどんな新しい日本ができるのか、また、どんな新しい政府ができるのか、こういう夢を提示していくということが必要だと思います。
そんな中で、確かに、先ほど自民党の野田委員、それからまた民主党の野田委員もおっしゃっていたように、ソフトの面では移転をしなくてもかなりできる、もしくは移転をするしないにかかわらずやらなければならない国会改革等々はあります。しかし、実際問題、電子政府の実現ということを国会なり霞が関で図っていくことになりますと、私は、箱物的にもいろいろな限界が出てくるな。また、二十一世紀の首都のあり方として、近代化と自然環境の共生等々を考えると、やはり新しい立地というのを考える必要も出てくるんではないかな、こんなふうに思います。
また、これまでの政治がある意味で、これは立法府も行政府も含めて、富の再配分の場であったとすると、やはり二十一世紀のいわゆる政治、行政のあり方というのは、国の方向、政策の方向についての合意形成の場に百八十度転換をしていかなきゃならない。そのときに求められるキーワードというのは、アカウンタビリティーであり、また参加であり、そして公開である、こういうことを考えたときに、東京において、もしくは今ある国会や霞が関において新しいキーワードのもとでのハードとソフトをつくっていくというのは、やはり私は限界があるんではないかな、こんなふうに考えておりまして、結論から言いますと、将来像を示すという努力を我々もこれから残された期間で続けていかなければならないと思いますし、それに伴って、きちっとした決まっている方向での推進というのを進めていただきたいと思います。