大野功統の発言 (文部科学委員会)

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○大野副大臣 大変失礼をいたしました。
 それでは、私の方から、平成十三年度文部科学省関係予算の概要の説明をさせていただきます。
 二十一世紀の幕あけを迎えた今日、地球規模での社会変動が展開される中で、我が国が今後とも豊かで活力に富む国家として発展していくためには、我が国の発展基盤となる創造的な人材の育成や世界最高水準の研究成果の確保を目指した科学技術・学術の振興などを重点的に推進していくことが不可欠であります。
 このため、平成十三年度予算の編成に当たりましては、厳しい財政状況のもとではありますが、基礎、基本の確実な習得や生きる力をはぐくむことを目指した教育改革の推進、二十一世紀の我が国を担う人材の育成、科学技術創造立国の実現を目指した科学技術・学術の振興、ゆとりある文化、スポーツの振興など、大きな時代の変化に柔軟かつ的確に対応する施策を積極的に推進することができる予算の確保に努めるとともに、省庁統合を踏まえた融合、連携施策の展開を図ったところであります。
 文部科学省所管の一般会計予算額は六兆五千七百八十三億九千四百万円、国立学校特別会計予算額は二兆七千四百二十七億七千二百万円、電源開発促進対策特別会計予算額は一千五百十億五千三百万円となっております。
 以下、平成十三年度予算における主な事項について御説明申し上げます。
 第一は、基礎、基本の徹底と生きる力をはぐくむ教育の展開についてであります。
 子供たちの基礎学力の向上ときめ細かな指導を目指し、少人数指導等の学校の具体的取り組みに対する支援を行うこと等を内容とした第七次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画をスタートさせることとし、その初年度分として五千三百八十人の改善を行うこととしております。
 また、教員の社会体験研修等の充実や学校と社会の相互交流に努め、教員の資質向上を図るとともに、教員の人事管理など学校運営等の改善充実を積極的に進めることとして、約百五十四億円を計上いたしております。
 さらに、新たに児童生徒の学力の評価について調査研究等を実施し、基礎、基本を徹底し、みずから学びみずから考えるなどの生きる力をはぐくむことを目指した教育課程の推進を支援しつつ、特色ある学校づくり、中高一貫教育の推進を図るほか、幼児教育の充実等に積極的に取り組むこととしております。
 また、IT授業や少人数指導のための新世代型学習空間の整備、PCB対策、学校トイレの改造等を行うこととして、公立学校の施設整備について約一千六百十九億円を計上いたしております。
 第二は、心の教育の充実について、子供たちの問題行動に適切に対処するためのスクールカウンセラーの拡充や心の教室相談員の配置、不登校児童生徒の適応指導のための調査研究など生徒指導の充実として約八十一億円を計上いたしております。また、体験的活動を重視するなど道徳教育を推進するとともに、子供たちの感染症対策、薬物乱用防止教育及び食生活に関する教育等に積極的に取り組むことといたしております。
 第三は、地域、家庭の教育力の再生等生涯学習の推進について、平成十四年度の完全学校週五日制の実施に向けて、子供の地域活動の振興や子育てに夢を持てる家庭教育の支援を図る全国子どもプランの計画的推進として約二十五億円を計上するほか、子育て講座を全国的に展開するなど家庭の教育力の再生を図るとともに、学校の余裕教室等を活用して地域の大人と子供の触れ合い交流を推進することといたしております。
 第四は、特色ある教育研究の推進等私学助成の充実について、教育研究条件の維持向上と修学上の経済的負担の軽減などを図るため、学術研究基盤の強化や教育改革の推進などに配慮しつつ、私立大学等経常費に対する補助については三千百四十二億五千万円を、私立高等学校等経常費助成費に対する補助については九百二十二億五千万円を計上するなど、経常費補助を中心に、引き続き充実を図ることといたしております。
 第五は、大学改革の推進と次代を担う人材の育成についてであります。
 大学改革の推進や大学の教育研究の高度化等の要請にこたえるため、大学院の教育研究の高度化、多様化等を推進するとともに、国立大学等の教育研究施設を重点的に整備するため約一千十三億円を計上するなど、教育研究基盤の整備充実を図ることといたしております。
 また、育英奨学事業については、次代を担う学生が経済的に自立し、安心して学べるようにするため、六万二千人の貸与人員の増員を図るなど、一層の充実を図ることといたしております。
 第六は、留学生交流などの国際教育協力の推進として、諸外国との間で、留学生交流のため約五百五十八億円を計上するとともに、ユネスコを通じた開発途上国へのIT教育支援を推進することといたしております。
 第七は、未来を開く学術研究の振興として、科学研究費補助金に間接経費制度を導入する等大幅な拡充を図ることとして約一千五百八十億円を計上するとともに、加速器科学や天文学研究などの基礎研究の推進に努めることとしております。また、地球環境問題の解決に向けて、総合地球環境学研究所を、これは仮称でございますが、創設することとしております。
 第八は、経済、社会ニーズに対応した先端科学技術の研究開発の推進であります。
 特に、重要戦略分野として、超高速インターネット衛星の開発等情報科学技術の研究開発のため約三百六十六億円を、たんぱく質の構造・機能解析等ライフサイエンスの研究開発のため約九百八億円を、地球温暖化防止等に資する環境変動の予測及び環境対策等の研究開発のため約八百三十二億円をそれぞれ計上したほか、ナノテクノロジーを駆使した先進的材料の開発などの施策を強力に進めていくこととしております。
 また、宇宙開発については、我が国の次期主力ロケットであるH2Aロケットの確実な開発を推進するとともに、宇宙関係三機関による共同研究等の推進や品質保証活動の強化を図るなど、信頼性の高い宇宙開発の推進に努めてまいります。
 さらに、原子力の分野につきましては、安全確保と国民の理解を大前提として、核融合等の先端的な原子力科学技術や高速増殖炉サイクル技術の研究開発等を進めることとしております。
 第九は、新たな研究開発システムの構築として、科学技術振興調整費や戦略的基礎研究推進事業等の競争的資金を大幅に拡充することとして約八百八十四億円を計上するとともに、研究評価の充実など研究開発活動の透明性の向上を図ることといたしております。
 第十は、研究成果の社会還元を目指す施策の推進として、研究成果活用プラザの整備などを通じた研究成果の特許化、企業化開発やベンチャー創業支援などの技術移転施策を抜本的に強化するため約百八十三億円を計上したほか、地域結集型共同研究などの施策を通じて地域における科学技術活動の振興を図ることとしております。
 第十一は、世界的レベルの研究者、技術者の養成確保として、ポストドクター等若手研究者の積極的な登用による独創的な基礎研究の推進や若手研究者の流動化の促進等のために約二百五十五億円を計上したほか、産学官連携のための人材の養成、技術者の能力開発・再教育システムの構築にも力を入れてまいります。
 第十二は、独創的な研究開発活動の展開等のための基盤の整備であります。
 日本科学未来館の整備、運用、情報技術を活用した革新的な科学技術、理科教育の展開、ロボット創造国際競技大会の実施等に約百二億円を計上し、次世代を担う青少年の独創性の涵養、国民の科学技術に対する理解の増進を図ることとしております。
 また、国際的な科学技術・学術活動に積極的な展開を図ることとし、研究者の海外派遣や外国人研究者の受け入れ等の国際交流活動、国際協力プロジェクトを推進することとしております。
 第十三は、スポーツの振興と青少年健全育成の総合的な推進についてであります。
 スポーツ振興基本計画に基づき、生涯スポーツ社会の実現、国際競技力の向上、学校体育、スポーツの充実を図るための各種施策を総合的に推進していくこととしております。
 また、青少年健全育成の推進を図るため、民間団体が実施するさまざまな体験活動等への支援を行う子どもゆめ基金の、仮称でございますが、創設等として百二十億円を計上いたしております。
 第十四は、文化による心豊かな社会の実現として、アーツプラン21や地域文化の振興など芸術創造活動の推進として約百六十五億円を計上するほか、文化財の次世代への継承発展、新たな文化拠点の整備など文化振興のための基盤整備や、日中、日韓を初めとする国際文化交流の推進を図ることとしております。
 第十五は、情報化への対応として、高度情報通信ネットワーク社会の形成を目指し、情報化の影の部分にも配慮しつつ、学校の授業において教員及び生徒がコンピューターやインターネットを活用できる環境の整備を進めるとともに、専門的かつ創造的な人材の育成や世界最速の研究ネットワークの構築等による研究分野の情報化、情報通信分野の研究開発等を積極的に推進してまいります。
 以上、何とぞよろしく御審議をお願い申し上げます。
 なお、これらの具体的な内容につきましては、お手元に資料をお配りいたしておりますので、説明を省略させていただきます。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 大野功統

speaker_id: 14396

日付: 2001-02-23

院: 衆議院

会議名: 文部科学委員会