河野洋平の発言 (予算委員会第三分科会)
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○河野国務大臣 官房報償費さらに外務省報償費、いずれの報償費に対しましても、今国民の皆様方から大変厳しい御意見を寄せられているということは、十分承知をいたしております。そのもとが、その引き金を引いたのは外務省の一職員であったということも、私どもにとりましてはまことに申しわけないことだ。この点は、深くおわびをいたします。それが、松尾という元室長の行った行為であったとしても、外務省の組織がそうしたことをチェックできなかった、しかも長年に渡ってそれが続いていたということは、人事の体制、あるいはそうしたものをチェックする組織の体制ができていなかったということは明らかであって、私は、その点については国民の皆様に心からおわびを申し上げたいと思います。
しかし一方で、こうした外交報償費、いわゆる機密費でございますけれども、外交報償費の重要性は、今議員も一部お認めをいただきましたが、私といたしましては、今日の日本の置かれている国際的な情勢から考えて、やはり情報収集というものは極めて重要だというふうに思います。
例えばある一部を申し上げましても、国際的なテロリストがどこにどういうふうに分布をして、何を考えているかというようなことが情報として入手できるかできないかは、日本から派遣をいたしますさまざまな協力事業に対する人的援助の安全ということを考えましても、やはりそれは重要なことであって、全くそうした情報もなしに行くというのとでは大変な違いがあるわけでございます。
さらにまた、大きな国際的な流れの中で一体どういう背景があるかということを承知して外交政策というものはつくっていく必要がある、あるいは国策というものを考えていく必要がある。それは、国際社会が複雑になればなるほど、こうした情報というものの価値は高くなるわけでございまして、もうここ五年、十年とこの報償費は額も据え置かれておりますし、この与えられた額でできる限りの成果を上げようと努力をしているわけでございますから、もちろんこうした不祥事についての御批判は謙虚に受けるということは当然でございますけれども、一方で、情報収集のために使うべき金額がそう減らされるということになると国益にもかかわることになる。むしろチェック体制を強化するということによって、報償費の額は減ずるということでないことでお願いをしたい、こんなふうに思っているわけでございます。