田英夫の発言 (外交防衛委員会)
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○田英夫君 これは、やはりクリントン政権時代にアメリカはかなり積極的に北朝鮮と接触をし、一つの結果を出していたと思います。もう姿勢がはっきりしていたし。そういうものをまとめたのがペリー報告でもありますし、また米朝枠組みと言われる体制だと思います。そういうものをどうもブッシュ政権は認めないのではないかという危惧がある。
そういうことになると、もう北朝鮮は当然のことながら既にそういう姿勢をとり始めているようですけれども、よく言えば名誉を重んずる民族ですから、やられるとやり返すという、そういう性格が非常に強いですから、当然非常に厳しい状況になってくる。金大中さんのいわゆる太陽政策というものは実らなくなってしまうと。これは日本にとっても決して望ましいことではないし、日朝国交正常化交渉をこれから進めていくただでさえ厳しい状況の中で、アメリカがちょっと違った方向へ進むということは好ましくない。これは当然日本の安全保障政策にもかかわってくる問題だと思うので。
やはり、中期防というものは何か自衛隊の装備を、確かに名前は中期防衛力整備計画ですけれども、装備を整えるというだけであってはいけないので、当然、どういうものを整えるかという内容になってくると、それは基本的に世界情勢と直結をする。
私の方から一方的に意見を言ってしまいますけれども、やはり今世界の情勢というのは、二国間軍事同盟を日米安保条約のように非常にアクティブに動かしている国というのは非常に少なくなりました。今調べてみたんですが、日米安保条約と米韓相互防衛条約というのはアクティブと言っていいでしょうが、アメリカは四十九の国と二国間軍事同盟と言える名前の条約を結んでいますけれども、アクティブに動いているものはほとんどない。
世界ではやはりそうではなくて、さっきも外務大臣が言われたように、ASEANプラス3とか、あるいはARFだとかOSCEだとかいうような多国間の総合安全保障という形の、さっき安全保障の問題について経済が安全保障に響くというパウエル長官の話がありましたが、あれは経済ですけれども、経済はもちろん、環境だとかあるいは人口問題とか食糧問題とか、そういう問題まで含めた総合的な安全保障をみんなで話し合って進めていこうじゃないかと。軍事だけじゃないという、これが今の世界の趨勢だと思いますよ。そういう中で中期防はどうあるべきかと、こういうことにならなければいけないんじゃないでしょうか。
ひとつ防衛庁としては、そういう姿勢で説明をしていただきたい。防衛庁長官のそういう意味の御意見を伺いたいと思います。