大脇雅子の発言 (憲法調査会)

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○大脇雅子君 私は、アメリカの憲法修正について、先ほど団長の御報告にありましたように、憲法修正というのは上下院の三分の二と州の四分の三の賛成を要するという意味で、最も修正が困難な憲法、いわゆる硬性憲法であるということでありまして、もし修正をするとすれば、アメリカにおける憲法修正は政治的な違いを超えたコンセンサスが必要である。
 また、アメリカはコモンローの国で、ある種、書かれていない原則というものが社会にはありますが、アメリカの最高裁判所のオコナー女史は、次のように述べられました。時代の要請で法律は変えていかなければならない、こちらは法律で対応してきた、被害者の権利とかプライバシーの権利、環境権等は、一々憲法修正によらず個別法で十分対応してきた。
 そして、ジョージタウン大学のタシュネット氏は、アメリカの最高裁判所の判例というのは憲法の修正と同じ効果を持って、アメリカ国民は最高裁判所の判例を自分たちの権利の根源だと思っているというようなお話でした。
 ロックフェラー議員が、今回のブッシュ対ゴアの選挙に関して、裁判所は憲法の強さを国民に示した。彼は民主党ですから結果には不満であるけれども、危機のときに劇的に憲法が試されたというような言葉を言っておられました。
 これを見まして、私は、憲法条文それ自体を平面的な形で議論するのではなくて、我々がその憲法体系としての立法というものをどのようにしてきたのかという検証も必要ではないか、そして多種多様な判例の意味、それから国民の規範意識というものもむしろ視野に入れた議論が必要だというふうに考えました。
 国の機構につきましては、連邦制の強さというものが非常に、日本の県というような地方自治の問題とかなり違っているということでありまして、政治はローカルという言葉を幾つか聞きまして、その意味では連邦制というのはアメリカの特殊な法体系、あるいは憲法にも影響を及ぼしているのではないかということです。
 議会に関しましては、立法府が、上下の両院が拮抗して立法や政策に取り組み、党派を超えて議会の専門性というものを確立するためにたゆみなき努力をしているということを知りました。予算局、調査局、会計検査局などがございまして、スタッフの増員と充実、そして議員のスタッフの八〇%が立法のサポートをしているというような実態も知りました。
 政治のイニシアチブというのは、政治任用といいまして、大統領がかわりますと多く交代するわけですから、そうした専門性を持つアドバイザーの採用とともに、まさに政策というのはそこでイニシアチブがとられて、官僚制度にのみ込まれないことが行われているということでございました。
 最後に私は、日本国憲法についてオークランド市長のジェリー・ブラウン氏が言われた言葉を御紹介したいと思います。
 日本が平和にコミットしているということは非常にいいことである。しかし、軍事的予算は世界の二位だということで、憲法を重視しない、回りを行くということが実行されてはいるが、これから二十一世紀、憲法九条は戦略的に非常な重要性を持つだろう。創造的な政策を世界の平和をつくり出すために実施し、他国といい関係をつくっていく必要がある。核兵器の時代に、核の時代に一つの国の法律、憲法として考え抜いた役割を持つことが大切だという示唆は、大きな私は感動を覚えました。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 大脇雅子

speaker_id: 18926

日付: 2001-02-21

院: 参議院

会議名: 憲法調査会