久保亘の発言 (憲法調査会)

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○久保亘君 両先生には貴重な御意見をお聞かせいただきましてありがとうございました。
 前もっていただきました先生方がお書きになったものも読ませていただきましたが、小林先生が「憲法調査会への期待」というものをお書きになっておりますが、その中に、自由で豊かで平和な国家生活を補強する内容を目指すものは憲法改正であり、これらの自由、豊かさ、平和を減殺する内容のものを憲法改悪という、これは明確に区別されねばならぬと、こういうことをお書きになっております。私も賛成する先生の御主張であると思っております。
 ただ、そうなりました場合に、この憲法というのはもともと理念法といいますか、私は法律のことを専門に学んだわけではありませんけれども、理念法、日本の憲法は理念法で、これは基本的人権、国民主権、恒久平和・戦争放棄という三つのことを掲げているわけでありますが、こういう立場に立ってこの憲法をなぜ変えるということが必要だと主張する人々が存在するかといえば、ずっとこの憲法が生まれてから今日まで、解釈改憲によって、この憲法の理念とするもの、先生の言っておられる自由、豊かさ、平和の国家生活、国民生活と言った方がよいのかもしれませんが、そこから現実が遠ざかっていくものを解釈改憲で憲法との矛盾はないということを言ってきましたが、それが限界に達しておる、そして憲法を変えなければならぬという動きがあるわけであります。
 そうなりますと、やっぱり先生が憲法改正と憲法改悪とを区別をされておりますその憲法改悪のこの動きが憲法改正という形をとって出てくる心配はないのかということを思うわけでありますが、特にその問題について、九条についてどのように先生のお立場からいたしますとお考えなんでしょうか。このことにつきましては、できましたら飯尾先生にも御意見を賜りたいと思います。

発言情報

speech_id: 115114184X00320010307_018

発言者: 久保亘

speaker_id: 7804

日付: 2001-03-07

院: 参議院

会議名: 憲法調査会