小川敏夫の発言 (憲法調査会)

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○小川敏夫君 ありがとうございます。
 その現象のことについて私なりに考えた点をちょっと御披露したいんですけれども、またそれについて両参考人から御意見を賜れればと思うんです。
 実は私は、議院内閣制の制度そのものにある問題というよりも、むしろ日本においては国民の投票行動、投票するときの投票基準がどこにあるのかということが問題があるんじゃないか。
 端的に言えば、国民が衆議院議員を選ぶとき、国会議員を選ぶときに、首班選択、政権選択という判断で投票しているというよりも、むしろ特定の団体の代表の利益を実現するためとか、あるいは選挙区のその地域により大きな公共事業を持ってくるための税金を引っ張ってくるとか、そうした利益の代表とか、そういう基準で選んでいる。そして、そういう基準で選ばれた議員が集まって首班指名するときに、必ずしもその首班指名まで国民がかたい意思で議員を拘束しているわけじゃないから、そこにぶれが出てくるんじゃないかというふうに私なりにちょっと考えてみたんです。
 先ほど曽根参考人が言われたように、首相公選制であると議会が政権選択とは別の基準で選ばれるようになるというふうにお話を聞きました。そうすると、日本の政治は首相公選制ではなくて議院内閣制ではあるんだけれども、しかし議会の議員は政権選択とは別の基準で選ばれる部分があるんじゃないか。それが今度の、同じ議員で選ばれながら、森さんと小泉さんの国民の民意の反映度が違うという現象になっているんではないか。
 私なりにこう考えてみたんですが、そうした私の考えを参考にして、また御意見をお聞かせいただければと思います。

発言情報

speech_id: 115114184X00820010523_015

発言者: 小川敏夫

speaker_id: 21676

日付: 2001-05-23

院: 参議院

会議名: 憲法調査会