小泉親司の発言 (憲法調査会)

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○小泉親司君 日本共産党の小泉親司でございます。
 きょうは両参考人、大変御苦労さんでございます。私も、まず初めに首相公選制について両参考人に質問させていただきたいというふうに思います。
 今、議論になっておりますように、小泉内閣が九条改正を政治課題にのせるのは大変困難なので、まずは首相公選制からというような、いわば改憲論の入り口にこの首相公選論はなっているという点を大変私たちは危惧しているところであります。
 私は、この首相公選制が出された背景には、やはり大変長年続いた自民党政治のもとで国民の声が政治に正しく反映しないと、だから首相を選ぶことによって少しは政治を変えたいという国民の声が非常に反映したものだというふうに考えております。
 しかし、先ほども曽根参考人からも詳しくお話がありましたように、この問題というのは、憲法四十一条が定める、いわゆる「国会は、国権の最高機関」であるということを初めとして、憲法体系全体を崩す大変不安定な制度だという点で、私たちは首相と政府を国会から独立させて執行権力の独走を招くんじゃないかということを指摘しております。
 この問題は、三十七年前の憲法調査会でもこの首相公選制の議論が大変行われて、当時の中曽根元首相がこれを大変強調しておられて、そこの報告書にも、首相公選制は独裁制への危険性を内包しているという指摘も出されているところで、その点で私たちはこの首相公選制の導入には反対であります。
 この点についてはもう既に同僚委員の御質問に曽根参考人がお答えになっているので、この点をまず浦田参考人にお聞きしたい。
 それからもう一点、そもそも首相公選制についての前の憲法調査会での議論を見ますと、例えばこう言っているわけです。これは私が言っているんじゃなくて、主張された方が言っておられるんですが、派閥の巣である国会から首相が選出されるために、国会は政権争奪の場となり、首相争奪の場となる。したがって、国会議員が大臣となること、国会が首相を選ぶこと、この二点を改めることによって派閥政治や政権不安定の弊害を解消するから公選制が必要なんだというふうに結論づけておられる。
 こうやって見ますと、つまり派閥政治の弊害からこの問題が出されたという点では、私も、専ら政権政党、自民党内の問題があったわけで、やはりこの三十七年前の議論を見ますと、今もなおまだ派閥政治の問題がいろいろ議論されているわけで、えらく長く続いているなという問題を大変問題視しているわけでありますけれども、やはりこの努力を、政党政治が派閥政治や大臣のいすをめぐる政権抗争によって国民の声に耳をかさなくなってきたというところがやっぱり非常に重大な問題なんであって、これを制度の問題に置きかえてといいますか、すりかえてといいますか、そういうことはやはりうまくないと、問題であるというふうに考えております。
 その点で、曽根参考人は最近のAERAの記事の中でも、憲法改正の前に議院内閣制で何ができるか考えてみる必要があるんじゃないかという提起をされておられます。私も、先ほど参考人が述べられたことは大変興味深くお聞きしたんですが、一つはやはり政党政治をきちんと国民の声を反映させるような形にする問題、それから私は、やはり選挙制度の改善、小選挙区制といういわば民意が反映しないような選挙制度の改善だとか、例えば選挙期間をもっと長くして国民の声が十分に反映できるような仕組みをとる問題ですとか、さらにはこの参議院でも重大問題になりましたKSD疑惑のようないわゆる政官業癒着のそういう構造を正すこと、こういう国権の最高機関として国会が名実ともに機能するということをさせるということが大変大事じゃないかというふうに考えております。
 その点で、いわゆる議院内閣制のもとで何ができるのか、国民の声を正しく反映させるという点ではどういう点が必要なのか、この点については両参考人に御意見をお聞かせ願いたいというふうに思います。

発言情報

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発言者: 小泉親司

speaker_id: 29210

日付: 2001-05-23

院: 参議院

会議名: 憲法調査会