島袋宗康の発言 (国際問題に関する調査会)
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○島袋宗康君 国連の今日的役割について意見を述べたいと思います。
国連は、創設から五十六年を経た今日、世界情勢の変化、人類の直面する困難の変容等を前にして、その組織及び機能の限界、財政、人材確保等さまざまな課題と改革の必要性に直面しております。安保理の構成や拒否権の問題、総会の権限の限界、経社理の形骸化、信託統治理事会の機能停止、事務総長の権限の限界等が指摘されております。しかし一方では、人口爆発、資源・エネルギーの枯渇、環境破壊、感染症の流行、内戦、テロ、飢餓、貧困、難民、人権侵害等の地球規模の深刻な諸問題が人類共通の解決を迫られた課題として立ちあらわれております。
我が日本と国連との関係においては、二〇%を超える分担金を支払い、アメリカに次ぐ第二の拠出国でありながら、必ずしもその実力にふさわしい地位を占めていないとの思いが交錯しております。安保理の常任理事国入りをめぐる問題や日本人職員の数の少なさ等に不満と焦燥感を覚える人も少なくないように見受けられます。
しかし、私は、日本としては、経社理の活動や緒方貞子さんが難民高等弁務官として活躍された難民問題や飢餓の問題、感染症や環境破壊の問題等の解決のために地道な努力を積み重ねていくことが、国際社会において日本及び日本人の評価を高めていくための捷径であると信じております。いたずらに功を焦って、安保理の常任理事国入りを目指すばかりがよいとは限らないと思っております。
最後に、私は、昨年四月二十一日の本調査会において横田洋三参考人も提案されました、超党派の複数の委員の方々からも同趣旨の御発言があった、いわゆる国連機関の沖縄への誘致について、ぜひとも当委員会の意見として採択していただきたいと考えるものであります。しかる後に、政府に対してもその実現に向けての御努力をぜひともしていただきたいと強く要望いたしまして、私の考え方を述べさせていただきました。
以上であります。