入澤肇の発言 (国際問題に関する調査会)
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○入澤肇君 短く問題意識を述べさせていただきたいと思います。途中からこの調査会に加わりましたので、過去の議事録を一応読んでまいりました。ダブらないように私の問題意識を述べたいと思います。
一つは、非常に不思議なことなんですけれども、国連について議論がなされながら、国連における我が国の外交活動について詳細なデータが出ていないということであります。たくさんの総会決議がなされておりますけれども、これはどうして棄権するのかな、なぜ反対するのかなと思われるような行動をとっております。それは多元方程式を解くような外交の中で、当然それなりの理由があって行動しているのだと思うんですけれども、国連における我が国外交活動について具体的な説明がなされるべきであると思う。以前は「国連情報」なるものが出ていた。私もちょっと見たことがあるんです。でも、その後、国連についてのまとまった情報は出ておりません。外交青書の中に若干入っている。
私は、まず第一に、国連についての関心を高めるためにも、国連についての活動報告みたいなものを定期的に発行すべきであるというふうに考えております。
第二に、いつの間にか国連中心主義という外交原則が失われてきたことであります。最初は、戦後は西側との協調と国連中心ということを言って二原則が打ち出され、間もなくそれにアジアの一員としての活動をするんだということで外交三原則ということができたわけですね。これもいつの間にか外交青書からこの言葉はなくなってまいりました。しかし、きょうの京都議定書に関する国会決議にも見られますように、二十一世紀に二十世紀の大きな問題が解決することなく持ち越されたわけであります。温暖化とか、あるいは多発する民族と宗教の紛争の問題、それから南北間の貧富の格差の拡大の問題、人口の問題。こう考えますと、国連の役割は今まで以上に強化されなくちゃいけない。そのときに、やはり政府としてあるいは議会としても、今までの国連のあり方でいいんだろうかと。活動分野の見直しあるいは活動のあり方について、私は具体的な提言があっていいんじゃないかというふうに思います。
特に、先ほどもある委員が申しておりましたけれども、安保理の拒否権のために具体的な行動を起こさないじゃないかというふうな話もございましたけれども、過去において総会が安保理を離れて強制行動をする手段を持ったことがあるんですね。平和のための提案と題する総会決議で、安保理を離れて総会が拘束力を持つ行動をすることができた。現時点においてそのようなことができるとは必ずしも思わないんですが、しかし国連の機能の強化のために、私は、安保理と総会との関係、事務総長のあり方、事務局体制のあり方、それから我が国の国連に対する関与のあり方について、もう少し議論を深めて具体的な提案をすべきじゃないかというふうに思います。
短く三点です。