広中和歌子の発言 (国際問題に関する調査会)

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○広中和歌子君 国連への思いと二十一世紀国連の果たすべき役割について、多くの方々から御意見を伺ったわけでございます。
 国連というのは、二つの大戦を経て生まれた人類の英知の結集だろうと思います。ですから、それはすばらしいと。そして、多くの期待を持って国連に我が国は入ったわけでございます。国連の憲章の理念はすばらしいわけですけれども、しかしながら、現実には冷戦によって理想は多くの妥協を強いられている。しかし、そうした中でも、特に国連の中では経済社会理事会が多くのいいことをやってくれた。
 例えば、南北格差をなくすために貧しい国の子供たちに教育を与えようというユニセフの運動であるとか、文化、教育のスタンダードを上げていこうというユネスコの運動とか、それから環境問題に対応するUNEPとかUNDPとか、そうしたいろいろな役割は果たしてきたわけなんですけれども、二十一世紀、この時期にどうも、先ほど同僚の委員がおっしゃいましたようにアメリカの動きというものが非常に不透明であり、疑問を感ぜずにはいられないわけです。
 国連の分担金も未払いである。それからユネスコからも脱退している。それから、これは国連とは関係ありませんけれども、IPUからも脱退しちゃった。それから、IMFとかワールドバンクに対しても非常に疑問を呈し始めている。疑問を呈するということが改革の力につながればいいんですけれども、ただ身を引いているだけというような感じもします。私が、ついこの前出席したGEFという地球環境基金のシニアアドバイザリーボードでも、そこのアメリカの分担金の支払いがおくれている。そういうようなことで、アメリカの国連に対する腰の引け方、そしてそれを国益重視というんでしょうか、タックスペイヤーのインタレストといったような口実のもとに非常に腰が引けている。
 そして、むしろ南北アメリカを、特に今度のブッシュ政権の中では南北アメリカを中心とする地域主義的な動き、そして例えば日本であるとか、EUであるとかNATOですよね、自分たちの国益にかなうところに関してはイコールパートナーシップという形でかかわってくるというようなことで、私は国連のこれからの先行きというんでしょうか、それに対して非常な疑問を持っているわけでございます。そういう現実を踏まえて国連について語らなければ、幾ら理念がすばらしい、そしてそうあるべきだといってもなかなか世の中は思うようにいかないんではないか。
 私は、日本は非常にナイーブではないかなと思うんですけれども、ODAであるとか、さまざまな形で日本は国際協力をしているわけですが、そして私はそれを続けるべきだと思いますけれども、同時に我が国の外交が、アメリカのこうした自分たちの国益中心主義に対してやはり大きく提案をしていく、そうした外交姿勢をぜひぜひ持ってもらいたいものだと思う次第です。
 以上です。

発言情報

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発言者: 広中和歌子

speaker_id: 7185

日付: 2001-04-18

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会