山本一太の発言 (国際問題に関する調査会)
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○山本一太君 五分間ということなので、駆け足で四点ほど申し上げたいと思います。
まず、私は、同僚の佐々木委員の意見表明に全面的に賛成です。緒方委員、井上委員とはちょっと考えが違うんですが、私は日本が安保理の常任理事国になるということは、日本の国益のみならず国際社会の利益にもつながるという考え方を持っています。世界一のODA大国であり、経済大国である日本という国が安保理のあらゆる決定に対して最初から参画をする、参加をするということ自体が国連の安保理の機能を健全に向上させることだというふうな思いを持っています。
もう一点、佐々木委員の方からありましたが、常任理事国入りを目指すための一つの国家の戦略として、やはり安保理にいるということが極めて重要だと思いますので、非常任理事国になる選挙にいつ出るのか、非常任理事国にできるだけなる、こういうきちっとした戦略をやはり日本政府として持つべきではないかというのが一点目です。
二点目は、佐藤委員と山内委員の方から文化について大変強調するコメントがありました。私は、これについても非常に賛同したいと思います。
イギリスのブレア政権が誕生したときに、二十六歳のマーク・レナードという当時マスコミの寵児になったリサーチャーがおりまして、公募でトニー・ブレアの外交戦略を決めるシンクタンクの所長になりました。そのマーク・レナードと昨年二人で御飯を食べたんですが、タカビーで嫌なやつだと思っていたんですが非常にナイスガイでございまして、彼が考えた戦略、クール・ブリタニカ、イギリスというのはブリタニカの持っているような重々しい文化だけじゃなくて、イギリスは格好いい、ファッションの発信の地だ、実はイギリスはおいしい、イギリスには格好いい若者文化がある、お芝居があると。こういうブレアのイメージ戦略というものがその後のイギリスの外交に本当に大きな利益をもたらしたということを考えると、先ほど佐藤委員のおっしゃった、私は日本の外交戦略を考える上でも文化戦略というものにもっと注目すべきだと思っています。
アジアの幾つかの国では、驚いたことに日本の歌、Jポップ、いわゆるサブカルチャーと呼ばれている分野がアメリカの文化をしのぐような、これを席巻するようなソフトパワーを持っていまして、私は日本の外交戦略としてクール・ジャポニカ的発信というものが必要ではないかと思っておりますので、佐藤委員と山内委員の問題意識に賛同したいと思います。
さらに、三点目はアメリカの動きについてなんですが、私は基本的にブッシュ政権の誕生を大変歓迎しております。少なくとも日本にクリントン政権よりも興味を持っているということが何よりも私は大事なことだ、日米同盟を深化させるために大事な条件だと思っておりますが、先ほど広中委員あるいは本田委員、沢委員の方からもありましたけれども、最近のブッシュ政権になってからの動きには十分な注意が必要だと思っています。
予想されたこととはいえ、やはり米国の孤立主義的傾向、国連離れの傾向というものが最近のブッシュ政権の動向に顕著になってきた。日本はアメリカの同盟国として、どのくらい説得力があるかというのはわかりませんけれども、アメリカが孤立主義に走らないようにきちっと働きかけを議員交流のレベルでも続けるべきだと思います。
最後に一つだけ申し上げたいと思いますが、先ほど沢委員の方から国連の視察はないのかという話がありましたけれども、前も申し上げましたが、せっかく国際問題調査会がこういう形で国連改革を取り上げてやっているということなので、ぜひともこの国際問題調査会で国連総会時の国会議員の公費による派遣という制度を提案してもらえないかなというふうに思います。各会派一名でいいと思います。
カナダ、北欧の国々は、国連総会のハイレベルセグメントのときには必ずその国の国会議員が行って各常駐代表と交渉したり、少なくともその国の外務大臣や首相を応援している。この制度を国際問題調査会から会長にまとめていただいて提案すれば実現する見込みがあるんじゃないかということで、ちょうど五分になりましたので、その四点だけコメントさせていただきます。